株式投資は、昔から「魚釣り」に例えられる傾向があるような気がしています。
「逃した魚は大きいよ」という類の話は、
株式投資のうえで、あまりにリスクを怖がって利益を享受する機会を逸したり、
もっと値上がりするだろうと欲張って(株式格言では「爪を伸ばす」と言います)、利益を確定する時期を逃してしまったり、
そんな際にしばしば耳にする事でしょう。

また、相場格言の「頭と尻尾はくれてやれ」という表現も、売買益を「魚」にたとえている事で有名ですね。
大手証券会社のHPコンテンツである「用語集解説」の類にまでしょっちゅう登場します。
投資行動をとるうえでは、過度な期待を持って欲張らずに、おいしいところだけを確実に取ろう、という戒めですね。

私は、外資系証券会社出身ですので(笑)、じゃあ、その相場格言の「欲張るべからず」的な戒めが、英語で言えたらカッコいいなぁ、
と思ったりして、ちょっと調べてみたりした事もあったのですが、なかなかカッコ良さそうなのが見つかりません。
「Better than nothing」(「何も無いよりマシ」の意)辺りはよく耳にするんですが、「格言」的な重みはあまり感じません。

そうこうしているうちに、前述の「魚釣り」的な言い回しの英語の「ことわざ」が存在する事を知りました。
相場格言ではありませんが、ご紹介しましょう。
「Give a man a fish and you feed him for a day, show him how to catch fish and you feed him for a lifetime.」
あるいは、「Give a man a fish and he’ll eat for a day, teach him how to fish and he’ll eat forever」です。
《彼に魚を一匹やれば1日食いつなぐが、彼に魚の取り方を教えてやれば一生食いはぐれることはない》
う~ん、カッコいいっ(笑)!

では、これを、無理矢理に(笑)株式投資にあてはめてみましょう。

よく、投資助言会社の勧誘広告に、「株式投資のプロと勝ち組が、とっておきの必勝銘柄を伝授!」とか、
「明日上がる銘柄教えます!」みたいなキャッチコピーを目にします。
そもそも、株式投資に「プロ」なんか存在しませんし、勝ち組だって負けますし、必勝できる、上がるのがわかってる銘柄などありません。
理論上、常識的に考えれば、どなたでも判断できるハズです。
でも、相場はいつも理論どおりに動くわけじゃない。
では、理論なんか要らないんじゃないか?と考える方々も少なからずいらっしゃるでしょう。

「ねぇ、お金払うから、儲かる銘柄教えてよ~」とおっしゃるのは、
「魚ちょうだい!」と言っているだけで、どうやって魚を釣ればいいのか考えていらっしゃらないように思います。
他方、投資に関わる本を買い「漁り」、投資セミナーに参加し、金融工学を学び、投資塾に通い、徹底的に勉強なさった方々が、
投資の「プロ」であるとも思えません。
相場はいつも理論どおりに動くわけではないのですから、「プロ」でもヤラレるし、いつも、いつまでも「勝ち組」でいられる保証などないのです。
テクニカルについて深く学び、債務諸表を詳しく分析し、ついには、AIだ、投資ロボだ、と、色んな手段・手法や可能性を試す事になるわけですが、
どんなに深く学んでも、儲かる保証はなく、「プロ」の助言を聞いたとしても、一匹も魚が釣れない事もあるでしょう。
最後に「プロ」にこう言われるだけです。
「結局のところ、儲かるも儲からぬも自己責任ですから・・」
熟練の漁師さんにガイドをお願いしても、目指した釣果が上がらない時にもこう言われるでしょう。
「う~ん、いつもは釣れるんだけどね~・・」

どうすれば良いか?
いや、どうするべきか?
①「プロ」とされる人達の意見、助言を受けて「参考」にする。
②それを自分なりに検証し、その意見・助言の根拠となったと思われる「方法論」こそを知り、会得すべく努力する。
③「参考」をうのみにせず、自らが投資にかかわる分析・判断ができるよう努力する。
④自らがイケると思ったら迷わず投資行動に移す。
④とにかく信じる(笑)。
⑤儲かったら欲張らない。
⑥ダメだとおもったらあきらめる(笑)。
はい、「タテマエ」的には基本はこれだけです(笑)。
②と③以外はアタリマエな話なので、実行するのは意外と簡単そうに思われるかもしれませんが、
実は②と③以外も、「ご自分基準」をキチンと設け、それに沿って投資行動を取っている方々は非常に少ない事が現実のように思います。

つまるところ、不確定要素だらけの中で投資行動を取るという事は、どんなに知識や経験を積んでも
結局は「正解」も、「ゴール」も無い、一生モノのチャレンジであり勉強なのだ、という事ではないでしょうか?
答えは1つではないのですから、理数系のデータだけでは太刀打ちできないように思います。
一生かけて勉強し続けて、気が付いたら富裕層(笑)、というのが理想ですね。

 

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投資助言営業マンのコラム

弊社の投資判断・分析者の投資推奨には絶対の自信を持っておりますが、またその一方、助言業務の営業をやっていますと、お客様から学ぶことも多々ございます。考えてみれば日本の中小型株は個人投資家こそが主役のマーケット。助言者としてアドバイスしながらも、主役たるお客様との情報交換を通じて得たマーケットの全体感や今ホットなテーマ、個別株などを情報を、リアルタイムでお伝えしていこうと思っています。