〇〇様、

いつも大変お世話になっております。
先ほどはお忙しい中、お電話いただきありがとうございました。

全体相場に限らず、個別銘柄についても、常に、確実に、様々な「相場観」は存在致しますが、
そのどれが結果として実現するのかどうかについては、全く予測がつきません。
結局のところ、失礼ながら、どの「シナリオ」を、〇〇様が「信じる」かによるとしか申し上げられません。

本日の日経平均の大幅下げを、「予想通り」とおっしゃる方々も確かにおられるとは思いますが、
私は昨晩深夜1時に海外市場の動きを最終チェックしてから安心して就寝し、今朝6時に起きて非常に驚きました。
私のように驚いた方々が多かった結果、ネガティヴサプライズとして本日の下げ幅は大きくなったものと思われます。
つまり、大多数の投資家にとって、このタイミングでの「トランプ爆弾」は想定外だったろうと思う次第です。

先週、〇〇様の「この夏に大幅下落が来るかも」というご指摘には賛同申し上げましたが、
そのタイミングが「この夏」という点には、失礼ながら理論的根拠に乏しいと感じ、
かつ、その下落で底打ちとなり秋以降上昇に転ずるという「シナリオ」も、
同様に理論的根拠には乏しく、単に「相場観」レベルのお話かと存じます。
「相場観」の当たりハズレが重要なのではなく、
理論的根拠に基づいて選別した個別銘柄への投資で良い結果を出す事が目標なのであれば、
「相場観」に基づいて、個別銘柄の短期的な売り買いをする事は、無意味とは言わないまでも、非常にリスクが高いように思います。

株式相場全体が上がらないのであれば、下がるのか?と言うと、そうとも言い切れません。
上がらないけれど、暴落もせず、21000円~21800円レンジの中で上げ下げを繰り返す、いわゆる「横」方向の動きが続くのかもしれません。
かつ、全体相場の動きが、そのまま個別銘柄に著しく影響を与えるとも言い切れません。
SONYとトヨタと東京エレクトロンを保有しているというのであれば、
全体相場の方向感からの影響を免れないかもしれませんが、
保有している銘柄が輸出産業ではなく、大企業ではなく、225やTOPIX採用銘柄でもなく、
将来的な成長性は見込めるけれど、マザーズ市場の内需銘柄で中小型株だという事であれば、
センチメント悪化という悪影響は少なからず受けたとしても、その企業のファンダメンタル面には重大な影響はないものと考えられます。
私どもが、現在、中小型の成長株投資をお勧めしております背景は、
要人発言等の外部要因リスクや地政学リスク等、不確実性が増大している株式市場では、
全体相場の影響が比較的軽微であろう、内需中小型成長株のファンダメンタル面にフォーカスした投資こそが、妥当な選択肢であろうと考えておるからです。

シナリオを「信じる」際の基準や指標として、
「予想屋」の過去の実績等をご参考になさるのであれば、それは競馬の「勝ち馬予想」と大差が無いように思います。
株式投資は、〇〇様が良くご存じのように、「投資」であって「投機」でも「ギャンブル」でもありません。
株式投資の根本的な考え方は、投資先の企業についてできる限り詳しく調べたうえで、
その企業の成長性に魅力を感じ、その企業の成長を「信じて」投資を行い、
結果として配当だけでなくキャピタルゲインという大きな果実を享受できるわけですが、
その企業が成長を続けるという、描いたシナリオが実現されるのは、
決して1日、1週間、1カ月、3か月といった短期間ではありません。
つまり、中長期の投資を行う際に、短期の値動きに一喜一憂するのであれば、
それは「投資」ではなく、むしろ「投機」に近い性質を持った「トレーディング」です。

「半年後、1年後に株式投資の結果が出ていれば良い」、というスタンスが株式投資の基本でありながら、
個人投資家の方々の大半は、日々の、週間の、短期の値動きに一喜一憂なさる傾向が非常に強いように思います。

もちろん、理論的な根拠があっても、描いたシナリオが想定通りに確実に「当たる」ワケではありませんが、
重要な点は、「理論的根拠は不明だけどそこそこ当たる予想屋」の意見を「信じて」、
デイトレーダー的に目先の投機的「株式トレーディング」に徹するのか、、
当たるかどうかわからないけれど、理論的根拠に沿っていると感じる投資助言会社を「信じて」、
中長期目線で「株式投資」を行うのか、全ては〇〇様ご自身のご判断による「自己責任」という事かと存じます。

本日は、7名のお客様と電話でお話させていただきましたが、お恥ずかしながら、お話した内容は、
「とろけるくらい暑いですね~」「ヒドイ相場ですね~」「その割には保有銘柄は下がってませんね~」
「今晩のNYがどうなるのか見モノですね~」「大型株はこのまま夏枯れでも、中小型は拾い場かもですね~」だけです。
私の「相場観」はそんな程度でございまして、「相場観」をさして重要視しておりません。
理論的根拠に基づいて、「割安」と思われる個別銘柄をお客様にご紹介し、
日々の値動きに一喜一憂なさるお客様に、描いたシナリオを「信じましょう」と背中を押し、
そのシナリオを修正・変更する必要が無いかどうかを日々チェックし続けるだけです。

今後も少しでも〇〇様の株式投資のお役に立てれば幸いに存じます。
引き続き宜しくお願い申し上げます。

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