企業が自社サービスの中に「決済・金融機能」を組み込むためのプラットフォームを、クラウド型で提供するフィンテック企業。
足元では構造的なテーマが追い風となり、ストック型(従量課金・継続課金)の収益が積み上がるモデルが評価されやすい局面に入りつつあります。
中期では「金融インフラ」としての位置づけが市場に浸透すれば、短期利益中心の評価から、継続課金・取扱高成長を織り込む評価へ移りやすいと見ています。
株価は短中期で50%以上の上値余地を見込みます。
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どんな会社?/現況とテーマ/足元の業績と成長性/中長期の方向性/カタリスト(ポジネガ)/投資判断と目標株価
インフキュリオン(438A) 現値:1,642円
1. どんな会社?
インフキュリオンは、カード発行・請求書支払い・ウォレット発行・決済などの金融機能を、自社のサービスに実装できるプラットフォームをクラウド上で提供するフィンテック企業です。
消費者向け(BtoC)から事業者間(BtoB)まで、さまざまな業界の事業者や金融機関に決済・金融機能をクラウド上のプラットフォームとして展開しています。
いわば、決済・金融機能のOEM/API提供会社であり、「決済イネーブラー(実現者)」としてEmbedded Finance(組み込み型金融)の普及とともに取扱高に連動した収益が積み上がるビジネスモデルです。
2. 現況とマーケットで物色されるテーマ
同社が市場で捉えられやすいテーマは、以下の通りです。
- Embedded Finance(組み込み型金融):非金融事業者が自社サービスに決済・金融機能を組み込む流れ
- BtoB決済のデジタル化:請求・支払い領域のDX、キャッシュレス化
- フィンテック・イネーブラー:APIを通じて相乗り型で金融機能を提供するエンタープライズSaaSモデル
3. 足元の業績と成長性
同社の業績は、初期導入時に開発・人件費などのコストが先行しやすい一方、サービス稼働後は決済取扱高や利用件数に連動して従量課金型(ストック型)の収益が積み上がる構造です。
足元では、BtoB決済を中心に取扱高の伸びが加速しており、利益水準も黒字化が定着しつつあります。上期時点での進捗は高く、短期的な利益変動よりも「積み上がる指標」に注目すべき局面といえます。
4. 中長期の方向性
同社は、BtoB決済のデジタル化を軸にストック型ビジネスへの転換を進めると同時に、アクワイアリング(加盟店管理)など機能領域を拡張し、BtoC決済市場への展開も進めています。
SMBCグループとの連携による法人向け金融サービスの展開など、大規模な顧客基盤にプロダクトが載ることで、中長期的な取扱高と収益の積み上がりが期待されます。
中期経営目標として、連結売上高年平均成長率約25%、連結売上総利益利益率50%以上という意欲的な目標を掲げています。
市場環境が非常に良好です。(BtoCにおいて、国内キャッシュレス比率は40%程度で、政府の将来目標80%に向けて追い風継続。BtoBにおいて、法人カードに膨大な成長余地。)
5. 株価が動きやすい材料(カタリスト)
① ポジティブ要因
- 大手企業・金融機関・プラットフォーマーとの提携や導入発表
- BtoB決済領域での取扱高加速が示される決算
- 新しい金融機能(カード発行、ウォレット、後払い等)の本格稼働
- キャッシュレス推進策や規制環境の明確化
② ネガティブ要因
- システム投資・人材採用など先行投資による利益のブレ
- 競合フィンテックとの競争激化
- システム障害やセキュリティ関連のネガティブ報道
6. 投資判断と目標株価
買い推奨
来期(27年3月期)のEPSを50円と想定し、成長性を加味したフェアPERを50倍として、
50円×50=2,500円(+52.3%アップサイド)
を目標株価とします。
7. ロスカット株価
ロスカット株価:1,300円
リサーチのコラム(DX)
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