株式市場は昨日は次期米財務長官ネタで上がっていましたが、今日はトランプ”リスク”の方を久しぶりに思い出す日となり、トランプ次期米大統領の関税強化方針が示され、リスクオフで日経平均-0.9%、TOPIX-1.0%と反落しました。

トランプトレードを含め昨日までのトレードの巻き戻しが全般的に起こった感じで、昨日まで儲かっていれば今日は損、逆もまたしかり、そんな日ではなかったでしょうか。

 

関税強化方針は目新しいものではなく、ただこのタイミングで少し具体的になったことにびっくりして株が少し下げただけと見ています。

日経平均38,000円サポートはあるし、支払いされる配当の再投資買い圧力もあるしで、今のところ急落の心配はなさそうです。

ただ、毎日言っている感じですが買い材料はあまりなく、ダラダラした展開が続きそうです。

 

個別では、

米ロングビーチ港向けクレーン8基を受注した三井E&Sが売買代金5位で+10.9%

その他では、トランプトレード巻き戻しで三菱重工-3.3%、IHI-4.9%など防衛株、 好調だったフジクラ-6.8%など電線株、貿易への悪影響懸念で三菱商事-2.7%など商社株やトヨタ-1.0%など自動車株、リスクオフでディスコ-3.1%、 レーザーテック-5.5%など半導体株が弱く、散々でした。

 

中小型株は、グロース250指数が-0.4%と下げましたが、大型株指数より下げは軽微でした。 

 

カイオムが東証グロース市場売買代金1位で+15.7%、デ・ウエスタン+9.7%などバイオ株が賑わった一方、メタプラネット-2.5%など暗号資産関連は弱く、そしてその他の個別銘柄の動きは割とバラバラな感じでした。

 

今日は全体的に少しの下げにとどまったことを安堵しようぐらいな感じで、個別銘柄の動きにあまりパターンはなく、考えてもしょうがない日だったようです。

あす以降のトレンド発生待ちとなります。

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]