昨日日本時間であった悪材料をこなして昨夜の米株が弱かったところ、その後メキシコとカナダの関税軽減可能性の報道があり、内田副総裁の講演、トランプ米大統領施政方針演説でサプライズもなくということで、日経平均+0.2%、TOPIX+0.3%と反発しました。

 

昨夜の日経平均先物が36,260円(昨日の現物引けに対し3%弱安)だったのが前日比プラスまで戻ってきましたので、見た目以上に強いともいえますが、オーバーナイトで下を攻めた後にプラスになるケースは、セリングクライマックスが一旦終わっての上昇を示唆するものですから、今日はもう少し上がって欲しかったところです。

まだトランプ政策警戒が強いともいえますし、それでも上昇シグナルだから上でしょともいえ、スッキリはしないところですが、今晩の先物から上がるようであれば、トレーディング的には少し買いで上についていきたいところです。

 

個別銘柄では、昨日に引き続き防衛関連が強く、IHI+6.1%、(三菱重工は下げて-0.5%)、川崎重工+4.6%で売買代金トップ3でした。他でも三菱電機+4.9%、日本アビオニクス+3.6%、東京計器+4.8%と物色は広がりました。

半導体関連銘柄でフジクラ+7.4%、レーザーテック+4.7%に対し、ディスコ-6.9%、東京エレクトロン-1.8%とまちまちでした。

関税軽減の恩恵を受ける自動車株がトヨタ+3.5%などと買われました。

 

中小型株は、グロース250指数で-1.2%下げましたが、GNIの下げが無ければ+0.1%でしたので、中小型株全般としてはそれほど悪い日ではありませんでした。

 

GNIは会社側によれば、F351臨床試験失敗という噂(某掲示板記載)によって下げたのだろうが、失敗事実は無いということでしたが、ともかく株価は何度かリバウンドをトライした後に結局ストップ安(-22.0%)で引けました。

バイオ株でなければトレーディング的に買いをお勧めしたいところですが、何しろ新薬はホントに状況が分かりませんので、事情に相当詳しい方でなければ触らないことをお勧めします。

 

東証グロース市場売買代金上位では、西友買収が決まったトライアルが+10.9%、noteが+4.4%、技術承継機構が+3.4%、BASE+3.5%、ispace+2.8%に対し、カバー-2.1%、プレイド-6.0%、ジェネレーションパス-28.6%とややまちまちで、その他の個別銘柄も含め、少しプレーはしづらい感じでした。

ですが今日も、良ファンダメンタルズ銘柄には買いが入っており、いい感じの日ではありました。

 

東証スタンダード市場でメタプラネット+20.9%、リミックスポイント+12.4%と暗号資産関連銘柄が大きく上がっていまして、そうするとやはり中小型株全般の雰囲気がよくなりますね。こちらも良かったです。

 

少し警戒しつつも、大型株、中小型株ともに明日に希望が持てる今日の引けでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]