日米関税問題で米トランプ大統領の強気発言が続いており、リスクオフ気味に日経平均-0.6%、TOPIX-0.2%と続落しました。

 

ただ、寄り付き直後に日経平均が39,500円を割った後は、円安傾向もあって買いが優勢となり、14時ぐらいまで順調に前日比ほぼ変わらずまで戻し、しかしやはりリスクオフで引けに向かって売られる、そんな展開でした。

米関税懸念、日本株買い圧力の両方の大きさが感じられる1日で、ここから上げるとも下げるとも何ともといった感じでした。。。

 

グロース250指数は-2.7%と大きく下げ、中小型株は全面安、特に良ファンダメンタルズ銘柄や値上がりしていた銘柄が大きく売られるという辛い日となりました。

先週水曜日ぐらいから、中小型株は少しお休みかも、ポジションは少し軽めにといったコメントをしてきましたが、ここまでの大きな下げは正直想定していませんでした。

 

中小型株に特段何か悪いことがあったわけではありません。

米追加関税猶予期限が近付くとともに米トランプ大統領の強気発言が増え、日本株はリスクオフの色合いが濃くなっているのですが、しかしそれでも日本株の割安度に注目している海外投資家は日本株の大型株を買っていますし、その他の投資家もそれに追随して買っています。買うのですが、しかしリスクオフではあるので、大型株を買ったことで増えた日本株のリスクを減らすために、中小型株を売るといったオペレーションになっているようです。とばっちりですね。。。

 

中小型株はこういう需給にどうしても弱いですので、今日のような下げは年に何回かあります。

問題はこれが明日以降も続くのかどうかというところですが、今日のところは残念ながらその需給は読む材料があまりありません。なので今現在はポジションをどうするかについては、まだ利食える範囲のものは少し利食っておくぐらいの対策しかありません。

 

値ごろ感とか、バリュエーションがどうとかいう観点ではなく、リスクオンのタイミングをはかるしかないところでなんともなのですが、一番簡単な指標としては、円安方向になっている間は中小型株で大きなポジションをとるのは避けておきましょう、というぐらいです。

中途半端な下げで買うのは避けつつ、しかし良ファンダメンタルズ銘柄で大きく下げているものはちょいちょい買う、そういうプレー推奨の局面です。

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]