高市政権正式スタート初日の日本株は日経平均-0.0%、TOPIX+0.5%と小動きとなりました。

 

今日はセクターというか個別銘柄というかで大きな動きがあり、それが日経平均とTOPIXのパフォーマンス差ができた理由でもあるのですが、最近とは全く違う値動きとなりました。

 

テキサスインスツルメンツの業績が悪かったことを受け、ソフトバンクG-4.9%、アドバンテスト-1.7%が大きく売られました。

その他の半導体関連銘柄はさほど弱くなく、この2銘柄が利食いのターゲットとなって売りが殺到した感じです。

特にソフトバンクGは寄りから弱く一時下げ幅は11%を超え、10時くらいに底を打った後は3%安ぐらいまで急速に戻し、そして-4.9%で引けと、非常にワイルドな値動きでした。売買代金は個別銘柄として史上初の1兆円超え(1兆300億円)を達成しました。

 

一方で、GMの決算が良かったことや、今年まだそれほど変われていないセクター物色ということもあり、自動車株がトヨタ+3.3%、ホンダ+4.3%などと、大きく上昇しました。

 

ソフトバンクGの大きな下げのように利食いの動き一辺倒だったいうわけではなく、レアアース関連の東洋エンジニアリングが+21.9%、造船関連の古野電気+9.5%、防衛関連の川崎重工+6.9%、IHI+6.4%などと、テーマ性のあるもので今年の高値を更新していく動きも見えました。

 

高市新政権誕生を一つの区切りとして利食いを急ぐ勢力、そのタイミングでセクター間リバランスを活発に行う勢力、利がのっているのでトレンドフォローで元気にプレーする勢力、そして下がったら買いたい勢力が入り乱れたマーケットになっています。

ただ今のところ全体の需給としては買い優勢な感じですので、変な銘柄に当たらない限りは個別銘柄は買い持ちをキープできるところですね。

 

グロース250指数は+1.6%と、大型株(あるいは半導体関連銘柄)の調子が悪いと中小型株に物色が回ってくる、いつもの感じで買われました。

 

今日もサンバイオ+3.9%、タイミー+2.4%、それからトライアル+4.2%といった主力が買われ、引き続きソフトバンクとの提携をはやしたJDSCが商いを伴って+20.6%と大きく上げました。

ただ、アストロスケール-0.6%、QPS研究所-1.5%あたりの宇宙関連や、高市銘柄FFRI-4.7%、個人投資家注目のメタプラネット-0.9%と冴えないものもあり、個別銘柄レベルで盛り上がってる!感じはあまりないような気もしました。

 

まだ落ち着くまでに時間はかかるかもしれませんが、中小型株への注目は戻ってきており、年内にもう1度チャンスはめぐってくるとみています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]