日経平均+2.5%(引け値50,512円)、TOPIX+1.7%と今日も力強く上昇し、日経平均は初めて5万円台にのせました。

 

米9月CPIが市場予想を下回って米利下げ観測が高まり、また、中国のレアアース規制延期により対中米追加関税100%が撤回される見通しとなりました。

全般的にリスクオンの雰囲気があるところ、米半導体株が強かったり、防衛・造船での日米協力という政策期待もあったりで、そうしたところの個別銘柄主導での株高というところもありつつ、しかしサナエノミクスのスタートかという期待もあるところから、東証プライム市場の値上がり/値下がり銘柄比率が87%/10%という、全面高の展開となりました。いやあ、強かった!

 

売買代金上位はソフトバンクG+6.7%、キオクシア+11.7%、フジクラ+8.0%、アドバンテスト+6.5%と半導体関連銘柄が続いた後、三菱重工+1.2%、川崎重工+9.0%、IHI+2.8%と防衛関連銘柄が続きまして、今年の上昇相場の傾向そのままが色濃く出た感じでした。

その後も、レーザーテック+2.9%、JX金属+7.1%、ディスコ+1.5%と半導体関連銘柄がまた続くのですが、その次が東洋エンジニアリング+15.4%(レアアース関連)が目を引きました。

中国レアアース規制の話で大きく上昇してきた株ですので、規制延期で下がるはずのところ、意に介せず大幅高なあたり、全体相場の強さを物語っている感じがしましたね。

 

レベル的にもないレベルですが、日米首脳会談前後で介入などできるはずもないと見透かされてじわじわ円安に向かっているドル円が、もうちょい円安に向かえるようであれば文句なくさらに株高、何かのきっかけで円高に向かうようであれば日経平均を中心に調整もありかという感じもあります。

ただ、日本株の好需給は変わりせんし、今日はドル円が日本株を動かすのではなく、日本株の上昇がドル円を円安に押しているぐらいの感じもありましたので、日本株上昇にいまのところ死角は見えないです。

 

明日の日米首脳会談を見守りましょう。

 

グロース250指数は+0.9%と上げましたが、中小型株の上げは大型株に対し物足りなくはありました。

 

ただ先週金曜日に続きまして、名村造船+6.7%、ジャパンエンジン+10.8%、内海造船+21.6%、寺崎電気+8.7%と造船関連銘柄が引き続き強く、暗号資産関連メタプラネット+4.1%と個別銘柄プレー的には悪くはなかったです。

今日はステーブルコインコイン関連で、アステリア+22.3%、インタートレード+19.1%、電算システム+11.4%、Speee+12.1%も再び盛り上がっていました。

 

インフキュリオン-9.9%、ユーソナー-8.5%など直近IPO銘柄が弱いなど、中小型株全般としてのいい雰囲気というのはまだという感じですが、好ファンダメンタルズで大きく下げているものは拾っても良さそうな局面にはなっています。

じっくりプレーしていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]