今日の日本株は日経平均-0.1%、TOPIX+0.1%と小動きでした。

 

今週が決算発表のピークで、決算発表銘柄が個別に動いてはいます。

しかし今週はもう、先週までの決算が出たら上げる時期から、これまでの決算から推測できてしまってる部分も多いので決算発表前から織り込んでしまい、決算発表後に下げる時期になっていますので、個別銘柄で弱いものも目立ちます。

 

そうした弱さを、米株の良い地合いからのいい雰囲気でカバーし、なんとなく全体としてプラマイゼロ的な動きとなっております。

特に今日は日経平均を1銘柄で動かせるソフトバンクGの決算発表が引け後に控えていましたので、さらに様子見となっていました。

 

そのソフトバンクGの決算ですが、7-9月の純利益が2.5兆円と驚異の数字を発表しています。OpenAIの価値が大きく伸びたことが主因です。上期の純利益は2.9兆円でした。

現在PTSでは+6%程度で取引されています。

 

面白いことにというかなんというか、ソフトバンクGのPTSでの上昇幅から想定される日経平均の上昇幅ほどには、日経平均先物は上昇しておりません。

もちろんPTSはあてにならないこともありますのでなんともですが、OpenAIの価値上昇での利益はある程度見えていたものですので、サプライズ感が乏しいからかもしれませんね。あるいはエヌビディア全株売却が嫌気されているのか。機関投資家はまだ半信半疑のところもあるようです。

 

現在のPTSでの株価上昇は、どちらかというと1対4の株式分割をはやしてのものかもしれません。

ただ、米株の雰囲気次第でいかようにでも大きく変化しますので、今晩の米株待ちとなります。

明日はソフトバンクGのトレーディングが楽しい日になりそうです。

 

グロース250指数は-0.4%と反落しました。

昨日の上げ幅がやや大きかったですし、今日はソフトバンクGの決算発表前でややリスクオフの雰囲気でしたので、中小型株は今日はしょうがないかなというところでした。

 

東証グロース市場の売買代金1,2位がデータセクション+13.3%、イオレ+10.8%。4,5位がNexTone-16.4%、オンコリスバイオファーマ-8.8%。

東証スタンダード市場の売買代金2,4位がBitcoin Japan(旧堀田丸正)+14.8%、助川電気+17.8%。1,3位が名村造船-4.3%、メタプラネット-3.3%。

材料株のような銘柄だけが商いを伴って大きく上下に動いているだけで、主力は小動きやや弱ぐらいでした。

大型株の落ち着き待ち、トレンド待ちです。

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]