本日の日本株は、日経平均+1.4%、TOPIX+1.2%。

 

米財務省が10年~30年の国債買い戻し規模を少なくとも2倍に引き上げると発表したことで、日本の超長期金利も急低下しました。

40年債利回りは-8bpの4.07%、20年債入札も応札倍率3.98倍と無難に通過しています。

 

加えて半導体には強い材料が続きました。

前日のSKハイニックスによる40兆ウォンの自社株買いに続き、サムスン電子も100兆ウォン(約11兆3,600億円)超の株主還元計画を発表する方針と韓国メディアが報じています。

フリーキャッシュフローの50%を還元に充てる内容とのことで、ソウル市場ではSKハイニックスが一時13%高、サムスン電子も一時10%超高、KOSPIは5%を超える上昇となりました。

 

それだけの材料が揃った割に、日本株の上昇は限られた印象です。

前日の下げ幅2,134円に対して、戻したのは890円。4割強にとどまります。

 

肝心の半導体関連の戻りが鈍く、アドバンテスト+1.0%(寄り高後に伸びず)、SUMCO-1.7%、太陽誘電-0.7%、イビデン-2.9%、フジクラ+0.2%。

利回りが下がったので銀行も買われず、三菱UFJフィナンシャル・グループ-0.9%、みずほフィナンシャルグループ-0.3%、三井住友フィナンシャルグループ-0.3%と、主役の銘柄群が揃ってさえない一日でした。

 

代わりに動いたのは循環物色の側です。

トランプ政権がカナダからの輸入車関税を15%に引き下げる方向と伝わって自動車株が買われ、トヨタ自動車+4.3%、日産自動車+6.8%、本田技研工業+4.8%。

米モデルナのがんワクチン治験が好結果で医薬品にも波及し、第一三共+5.1%、住友ファーマ+8.5%。

利回り低下では不動産が反応して三井不動産+3.0%、住友不動産+3.4%。

 

TOPIX33業種は輸送用機器+4.0%、電気・ガス+3.2%、医薬品+2.9%、不動産+2.3%が上位で、下位が鉄鋼-0.6%、銀行-0.5%という並びでした。

 

東証プライムの値上がり比率は85%と全面高的ではあるものの、売買代金は8.6兆円と盛り上がりに欠けます。

しかもうち2.3兆円はキオクシアホールディングス(+6.0%)。これを除けば6.3兆円で、実態としてはかなり薄い商いでした。

 

一方、金利低下のリスクオンが素直に効く中小型株は元気でした。

グロース250指数は+4.7%の高値引け。

 

指数寄与度の高い銘柄がたまたま今日のテーマ(バイオ、ソフトウェア)と重なった面はあります。フリー+11.3%、Heartseed+13.1%、オンコリスバイオファーマ+8.8%あたりですね。

 

ただ、テーマと関係のない主力も軒並み高く、技術承継機構+11.2%、GENDA+9.3%、TerraDrone+6.7%、タイミー+6.4%と広く買われています。

 

大型株がお休みしている間は、中小型株に資金が向かいやすい地合いが続きそうです。

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]