先週もコメントしましたが、日中の値動きも含め、マーケットのボラティリティが上がっています。やはり日銀によるETF買い入れ方針の変更を警戒していることと、米長期金利もやはりまだジワリと上昇中なのがボディーブローのように効いていまして、少なくとも指数は上がりづらくなっています。

一方でWTI原油先物は$60を超えてまだ強含み。商品相場も同様に堅調です。昨夜の米株式市場をみても、景気敏感株やバリュー株が強く、グロース株が売られる流れで、米ダウ平均はちょいプラスなのに米ナズダック指数は-2.5%となっていました。同様の流れは日本株でも続くと思います。

 

さて、マーケットが膠着すると材料株が元気になってきます。昨日また物色されたのは暗号資産関連銘柄。マネックスが+9.2%だったり、セレスやリミックスポイントはストップ高まで買われたり。

昨年12月中旬のテスラによるビットコイン購入観測から、上げが加速していたビットコイン。当時はまだ2万4千ドルくらいでしたが、1月末のイーロンマスク氏のツイート(ハッシュタグ)と実際のテスラによる15億ドル分のビットコイン購入を経て、6万ドル近辺まで上昇。しかし昨日はそのイーロンマスク氏による「高すぎるようにみえる」ツイートと、イエレン米財務長官の「投機性が強く、利用者は警戒が必要」発言により、一時5万ドルを割ってから今は戻してたりと、なんとも激しいです。

弊社は材料株はファンダメンタルの裏付けが乏しく、値動きが激しすぎるため、基本的に推奨はしませんし、かつその元ネタの資産がさらにボラタイルだと、ボラティリティの2乗になるのでなおさらやりません。上昇を指をくわえてみてるだけなのですが、そこは仕方がないと。

 

(暗号資産に関し、弊社として購入を推奨するものではありません。)

ただビットコインや他の暗号資産は、資産性はともかく金融商品として存在していることは事実なので、常にモニターはしています。どうせこれに関連してなにかやるなら、関連銘柄ではなく暗号資産そのもので、少ししゃれ的にやるのはありかもしれません。

数ある暗号資産の中で、初心者がやるのであれば時価総額、流動性でナンバーワンのビットコイン一択ですよね。短期であれば、もう上がってしまっているのですが、今夜20時に重大発表があるというNEM(XEM)が面白いかもしれません。Symbol(XYM)のエアドロップに関するニュース(スナップショット日とローンチ日)だと思われますが、そこに向けて上昇し、そこから更に上がるのか下がるのか、楽しみです。(ただ、”延期します”のニュースかもしれませんので、注意が必要です。)

 

 

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中小型株を中心に、主に会社訪問など独自の取材で得られた、精度の高い情報を厳選してお知らせするコラムです。情報誌などにありがちな、とにかく多くの銘柄を書いておけば何かは当たるだろうというスタンスではなく、値千金の情報が得られた時だけアップデート致しますので、毎日ご提供というわけにはいかないのはご容赦ください。ファンダメンタル情報の鮮度には絶対の自信を持っておりますが、マーケット全体の動向や個別の需給による実際の売り買いのタイミングについてはご自分で判断頂きますので、株式投資中級者以上の方々向けの内容となりますのでご注意下さい。 個別銘柄の推奨数:原則として30日間に1銘柄