本日の日本株は引き続き弱い展開となりました。今日発表された6月第5週の売買動向で海外投資家が3週連続の売り越しとなっているように、相場をここから上げる買いが不足しています。一方、日経平均でいうと31,000円後半に入ってからの上げが急でしたから、買いそびれている長期投資家は31,000円台まで下がれば買いたいという意向があるでしょう。だからこそ31,000円台に突っ込む前に反転するのか、31,000円台に入ってもまだ買い手が我慢して買わず更に下げるのかは、日本株というよりは、グローバルマクロの影響の方が強いです。なのでその時になってみないと分からない部分が大きく、しばらくは様子見というか、相場なりに売買するしかないというか、いずれにせよ売り買いともにどちらとも大きくリスクを取る局面ではないですね。

 

中小型株は本日大きく下げました。東証マザーズ指数で-3.1%でしたが、主要な個別銘柄はそれより大きく下げるものが目立ちましたね。リスクオフの売りとか、ファンドの解約売りとかの感じではなく、今年後半に入ったのでまずは少し利食っておこうとか、明日と来週月曜日のTOPIXの売り(ETFの分配金手当てのため)で全体が下げそうだから、その前になんとなく売っておきたいという、そういう感じが強かったです。ファンダメンタルズが崩れているわけではないので、明日と来週月曜日に更に大きく下げるようであれば、そこは積極的に買っていきたいと思っています。

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]