今月1日に在シリアのイラン大使館がイスラエルに攻撃を受けた報復として、先週金曜日のNY時間にてイランが無人機とミサイルでイスラエルを攻撃したことを受け米株は下げ、日経平均先物も一時38,795円(金曜日の現物指数引け値39,523.55円)まで売られていました。
しかし、イランはこれ以上の攻撃はしない姿勢を見せており、イスラエルも大きな被害はなく今のところは再報復はしておりません。日本株は寄ってしばらく下げてからは大引けにかけて徐々に戻し、日経平均は-0.7%の39,232.80円、TOPIXは-0.2%で引けました。これぐらいの下げなら上等といった感じでしたね。
中東の緊迫した状況はまだ続くでしょうが、とりあえず今後の情勢はバイデン米大統領がイスラエルをどれだけ抑え込めるかにかかっているかにかかっていそうです。抑えられなければバイデン米大統領は再選が危うくなるでしょうから、全力を挙げてイスラエルを止めるはずで、そうであれば中東戦争開始の可能性は今のところ大きくなさそうです。今晩の米株も含め、市場が落ち着きを取り戻していけば、上昇の動きに戻ると考えています。
日本株的にはもう一つまだ注意しなければならないののはドル円ですね。有事の円買いで円高とはならず、米金利上昇により円安が進みもうすぐ154円。円安そのものは日本株にはポジティブですが、円安が進めば進むほど為替介入が怖くなってきますので、円安を材料にガンガンと株を買うというのも難しそうです。売り込まれれている株を安値で拾うのに徹するか、今日強かった市況関連を順張りで買うか、個別銘柄プレー優位の状況は続きそうです。
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