先週金曜日の日銀金融政策決定会合で、何の政策変更も無かったことを受け急速に円安が進行し、会合前は155円台半ばだったドル円が、昨日10時半ごろに160円まで突入したところで、通貨当局による為替介入がやっと入ったようです。一瞬154円台半ばまで円高が進んだ後、現在157円近辺まで再び円安気味となっています。とりあえずジャブだけは打ったぐらいサイズだったようですので、それほど円高には戻りませんね。まあ金利差がある限り、介入のような需給で出来るところには限られているわけで、しかしそれをなんとかすべく第2、第3弾の介入はあるのかが注目されるところです。
円安・円高が日本の株価にとっていい悪いの議論がかまびすしいですが、市場が一番嫌うのは”不確実性”ですので、当局に介入する意思があるんだなということが確認できたことが、今日の株価に一番効いたのではないでしょうか。日経平均+1.2%、TOPIX+2.1%と続伸となりました。日立やコマツ、商船三井のような大型株の決算が良かったことも良かったです。
グロース250指数も上昇しましたが、+0.4%と小幅に留まりました。いつものごとく大型株指数に遅行しますので、今日のところはやむなしですね。
4月は月間でTOPIX-0.9%に対し、グロース250指数は-13.3%と中小型株に非常に厳しい月となりました。年金系のファンドやヘッジファンドなどから解約売りが相当出ていたようです。しかしこの2~3年、こうした需給による下げは必ず戻るのがパターンでした。今週はゴールデンウィークのはざまですし、米雇用統計やFOMCが控えていますので来週以降になりそうですが、大きく戻る局面は近いうちに必ずあります。タイミングが難しそうで、いつということははっきりと言えませんが、リスクを抑えつつ、下がったところは買いチャンスの姿勢で、その時を待ちましょう。
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