イベント明けの買いは昨日で終わり、今日からはまたイベント前ということで動きが乏しくなるのはやむを得ず、日経平均+0.2%、TOPIX-0.2%と小幅な動きとなりました。

 

円安で輸出株が少し買われたのと、円金利安で金融株が少し売られたのが、両指数のパフォーマンスの差の基本的な理由ですが、中国海運株が大きく売られたことに引っ張られて海運株が大きく下がり、今日一番パフォーマンスが悪いセクターとなったのも大きかったです。

 

東証プライム市場売買代金は、昨日よりは増えましたが約3.5兆円と引き続き今年最低のレベルでした。盛り上がりはしませんが、日経平均が今日も39,000円を上回って引けているわけで、39,000円地固めしてくれて上がっていけるのであれば、それはそれでいい展開です。ただ、いずれにせよ米物価動向やFOMC、日銀金融政策決定会合次第ですね。

 

グロース250指数は+0.9%と、昨日に引き続き小型株はいい雰囲気でした。昨日は対大型株指数で出遅れた分、今日は上がってくれる期待はありましたが、期待以上の動きだったと思います。東証グロース市場の売買代金も昨日より増えていました。

 

ただ個別銘柄では、東証グロース市場でカバー+5.8%、エヌ・ンピー・シー+0.8%はいいのですが、アストロスケールが-3.6%だったり、東証スタンダード市場で伊勢化学+17.1%、サン電子+7.4%に対し名村造船所が-7.5%だったりと、さすがに少し買い疲れも出てきたかなという感じも少しありました。イベント前ですからこれ以上イケイケというのは辛いかもしれませんね。

 

明日はメジャーSQ週の水曜日、夜に米5月CPI、明けて米FOMC結果発表です。数字はなんであれその後のパウエル議長の会見で色んな期待値の調整を入れてくると思うので、結果としてそれほど大きな動きがあるとは予想していないのですが、とにかく待ちましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]