昨夜の米ナスダック総合指数、S&P500指数が終値での史上最高値を更新しまして、それを受けた日本株は今日も日経平均+1.3%、TOPIX+0.5%と上昇しました。米金利の利下げが意識され、円安が161円台後半まで進んだのも今日は素直にポジティブに評価されました。

 

何と言っても今日の主役は三菱重工、とIHIや川崎重工などの防衛関連株。三菱重工は売買代金1位で+6.5%の大幅上昇となりました。ほぼトラの流れ(トランプの、米頼みではなく各国での防衛力強化を要求する姿勢による)が続いています。バリュエーション的にはさすがにもう高いところまで来ていますが、あとは勢いでどこまで行けるかですね。半導体関連銘柄物色に飽きがきての主役交代ですから、息は少し長そうです。その半導体関連銘柄は今日は強く、一方で銀行など金融株は弱かったです。半導体関連銘柄では、村田製作所+6.4%のように、装置メーカーから部品メーカーのほうに流れが少し移ってきているようです。

 

今日も日経平均主導の上昇であり、ショートカバー主導の怪しい雰囲気も感じましたが、4万円台を固めてくれるのであれば、後から実需の買いもついてきそうです。ただ、今日の東証プライム市場売買代金は前日比減少するなど若干の需給不安はあり、そして欧州政治不安は続きます。明日はイギリス総選挙投開票です。

 

グロース250指数も+1.1%と強く、やっと反発となりました。TOPIXの上げ率には勝っていますし、650も回復しましたので、まずまずといったところです。ですが、東証グロース市場の売買代金上位をみると、Chordia Therapeutics+9.2%、Prism BioLab+17.6%、ELEMENTS+20.3%、(カバー+2.5%を挟んで)、+20.8%といた5傑になっており、値動きの軽い系銘柄主導の上昇という感じが続きます。まあこちらも、大型株の日経平均主導と同じで、今はそうでもそこから良ファンダメンタルズ銘柄に資金循環がいい形で向かえばいいことです。今日も良ファンダメンタルズ銘柄はしっかりしたものが多かったですが、需給改善による大幅上昇が欲しいですね。もう少し待ちましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]