自民党総裁選前から衆院選挙、米大統領選に至るまでの動きの激しさが懐かしくなるほど今日も小幅な値動きで、日経平均+0.3%、TOPIX+0.4%となりました。
小幅ですが反発したのはもちろん良かったのですが、今日もやはり日本時間で売られる展開が続き、日経平均は一時39,000円を回復したものの、引けは38,642.91円となりました。どうしても39,000円が壁になります。
パウエル議長の「利下げを急ぐ必要はない」発言でやや金利高、米株安、156円70銭台まで付けた円安と日本株にとって好悪材料入り混じった感がありましたがいずれも小幅でした。
そうした中、好決算と自社株買いでみずほF+6.6%など今日も銀行株が強く、日本郵船+2.7%など海運株、トヨタ+1.4%など自動車株などの景気敏感株も買われました。電力株も昨日の下げを一部取り戻しました。ディスコ+5.7%など半導体株も強かったのですが、買いは一部銘柄に留まってる感もありましたので、指数の上げは限定的でした。
下げた方で言いますと、決算が悪かった電通が-14.6%とストップ安していたのが印象的でした。大手広告代理店の株価は日本のGDPと連動していると言われており、電通の個別材料での悪さのせいもありますでしょうが、なんとなく日本経済の先行きが暗くなったような感じがしてちょっと嫌でした。
グロース250指数は+0.1%と小幅ながらこちらも反発しました。
主力銘柄よりは、フルッタフルッタ+11.4%やモダリス+10.7%のような材料株系の上げが目立った感じでしたので、うーん、と言った感じもありましたが、INFORICH+15.6%(昨日は+18.5%)、Schoo+18.0%、AnyMind+15.2%などやや?まともな銘柄が好決算に素直に反応して大幅高していたので、いい感触もありましたね。
(ショートヘッジに使える)指数はそれほど強くなく、個別のいいものをロングで勝負できるのは、個別株プレーヤーにとってはいい環境です。
決算発表シーズンも終わり、機関投資家がこの週末で個別の株価分析を急いで終わらせた後、来週初からはファンダメンタルズを反映したいいマーケットになると考えています。
今晩の米経済指標を無難に超え、特に日経平均頭打ちが続き、円安も円高も気になるという環境になれば、中小型株の出番です。期待しましょう。
良い週末をお過ごしください。
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