本日の日本株は、日経平均-1.2%、TOPIX-0.7%と反落しました。

今日もまた先週金曜日、昨日月曜日に引き続きエヌビディアの株価の動きと日本株が連動した、だけで説明が出来ると言えばできまして、エヌビディアが昨晩8%以上下げたので日本株も下げた、だけで説明可能ではあります。

 

今日はさらに、米2月ISM悪化、トランプ米大統領のけん制発言も加わって円高、カナダとメキシコに交渉の余地なく関税発動、ビットコイン早くも大きく反落など悪い材料が重なったため、リスクオフ色が非常に強いマーケットとなり、大規模なセクターローテーション(資金がディフェンシブセクターへ)が起こり、指数の下げよりも大きく下げる個別銘柄が多かったです。

ロングオンリーだけではなく、ロングショートファンドにも非常にキツイマーケットでした。

 

日経平均が37,000円を割った後、10時半ぐらいからは買いが入ってきて大引けまでゆっくりと戻し、37,331円と37千円台は回復して引けました。

上を買ってはくれませんが、下がったら買う主体はいるということが確認できまして、それは全般として良かったです。

ただ同じようなコメントを38,000円割れの時にもしておりまして、買いが入ってくるからといって下がらないという訳ではなさそうではあります。

しかし、底割れしてどこまでも下げるというマーケットではありませんから、下は覚悟しながらも買い下がりをして買い平均コストを下げて行くという戦略が出来そうですので、長期的に考えればそれほど悪くはないですね。

 

昨日と同様、ウクライナ戦争継続をはやし、IHI+11.7%、三菱重工+7.8%、川崎重工+3.7%(売買代金1,2,6位)と商いを伴って大きく上昇しました。

ディスコ-4.3%、フジクラ-6.4%、アドバンテスト-4.3%、ソフトバンクG-4.8%(売買代金3,4,5,7位)などと、半導体関連銘柄、電線株は大きく下げました。

クシュタールの売買提案拒否する方針と伝えられ、のちに経営陣がそれを否定したセブン&アイは、一時12%近く下げたあと-6.9%(売買代金8位)で引けました。

 

中小型株はよりリスクオフ色が強く、グロース250指数-1.8%と下げましたし、大型株以上に指数の下げより大きく下げる個別株が目立つ厳しいマーケットでした。

こちらはエヌビディアの下げよりは、ビットコインの下げの方が効いている感じですね。メタプラネット-16.6%がしっかりしてくれないと、なんとなく全般売りモードになって辛いという感じです。

 

主力のカバーはさすがの動きで下げずにフラットで、上げが目立ったところでは、政府によるサイバーセキュリティ産業振興戦略を打ち出す方針を受けFFRIが+19.6%、直近IPO系の技術継承機構が+6.0%、最近強いデータセクション+4.3%、ジェネレーションパス+16.7%、ドローンでLiberaware+3.4%というところがありました。

 

大きく下げる銘柄が多く厳しい状況でしたが、昨日観測された良ファンダメンタルズ銘柄への買いは今日も観測されておりました。

弊社リサーチのコラム推奨銘柄の値動きも、平均として下げてはいますが指数並みかややそれを上回るパフォーマンスとなっており、きちんと銘柄選択をすれば勝負ができるマーケットです。

 

1日1日の動きにはあまり一喜一憂せず、いい銘柄を安く拾う動きに徹し、グローバルマクロ状況が落ち着くのを待ちましょう。

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]