昨夜のドイツ財政拡大と米株高を受けて、日本株は日経平均+0.8%、TOPIX+1.2%と続伸しました。

 

ドイツが財政緊縮路線から転換、独10年債利回りは30bp以上の上昇(変動幅はベルリンの壁崩壊以来の大きさ)により、

1. 防衛力強化のためでもあるから、今日も三菱重工+10.8%、川崎重工+7.3%、IHI+2.6%の防衛関連株が売買代金トップ3で大きく上げる。三菱重工は証券会社の格上げあり、昨日上げてなかった分もありで特に大幅上昇となった。

2. 独債にひきずられ、円新発10年債利回りが1.515%と16年ぶりの高水準で、三菱UFJ+1.4%、三井住友F+1.7%、みずほF+2.3%など金融株高い。

3. 欧州景気が良くなる期待で、DMG森精機+12.6%、マキタ+12.5%など欧州関連株が強い。

 

需給的に、

1. 中長期の買いではなくショートカバーで上がっている感じありありで、TOPIXコア30が強く、ソニー+4.0%、日立+7.3%、リクルート+2.0%などが目立つ。

2. ディスコ-3.2%、東京エレクトロン-1.2%、フジクラ-1.7%など、半導体関連銘柄がまだ弱い。ここら辺が強くならないと、日経平均が38,000円を超える強い上昇にはならなそう。(昨日のコメントでは少し買いで上についていきたいとしていたが、まだ時期尚早のよう。)

 

連合の春闘要求32年ぶり6%超えの発表もあり、日銀の早期利上げ観測から円高、147円台まで突入しているため、日経平均先物も37,000円近辺まで売られています。

なかなかスッキリ上昇とはいかないですね。

 

中小型株はグロース250指数+0.8%と、大型株指数と同程度の強さとなりました。

 

主力のカバーが+6.3%で東証グロース市場売買代金トップで中小型株全般を引っ張り、昨日ストップ安のGNIが+3.4%とリバウンドし、値動き激しい系なELEMENTS+15.6%、プレイド+2.5%、note+3.0%も売買代金を伴って上げと、悪くありませんでした。

暗号資産関連のメタプラネット+10.0%、リミックスポイント+2.8%も今日も雰囲気を良くしてくれて良かったです。

良ファンダメンタルズ銘柄への買いは今日も観測されました。

 

このまま日経平均が今日より下で商いするようであれば、より中小型株の出番となりそうですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]