金曜日に引き続き今晩の米株市場待ちで売買が限られ、東証プライム市場の売買代金は3.4兆円の薄商いとなって、日経平均-0.6%、TOPIX-0.6%と元気なく下げました。

 

ベッセント米財務長官の発言により上乗せ関税の一時停止延長の可能性も出てきましたが、いずれにせよ日本の関税率は高くなるという懸念が続きました。

また、明日8日と10日に想定されているETF分配金オペ(1.5兆円程度の指数売り)による需給悪化を嫌気する動きもありました。

更に、参院選での自民党苦戦が報じられるにつれ、ばらまきにより財政悪化懸念だけではなく、消費税減税となれば起こるかもしれない「日本版トラスショック」(トラスショック:2022年にトラス英首相が大規模減税を発表したことで起こった英国債暴落(ポンド金利高)、ポンド安、英株安のトリプル安)警戒まで論じられるようになり、悪い材料目白押しといった感じでした。

 

その割には下げてないとも言えまして、今のところは39,500円がサポートとして効いています。

明日以降の日本株の動きは、今晩の米株次第というところが大きいです。

 

グロース250指数は+1.1%と上昇し、久しぶりの中小型株の復活となりました。

 

指数の700ptが守られるようであれば、反転攻勢の期待ができます。

割ってしまうと逆にそこが抵抗になって下げてしまう可能性が大きいため、現在のレベルでの攻防は大きな意味を持ちそうです。

 

東証グロース市場の売買代金上位は、1位から順にヒット-10.4%、環境フレンドリー+39.6%、レナサイエンス+21.2%、フルッタフルッタ+10.3%、Liberaware+10.7%、QPS+3.1%、ブライトパス・バイオ-11.0%となっており、大きく上昇しているものが多いとはいえ銘柄の筋があまりいいとは言えませんでした。

ですが、そうしたものをきっかけとして、徐々に良ファンダメンタルズ銘柄に買いが向かっていくいいマーケット環境になっていくと考えています。

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]