日本からの輸入品に対する米関税率が15%で決着し、それを花道に石破首相退陣という観測が高まったことで、日経平均+3.5%、TOPIX+3.2%と大きく上昇しました。

 

米トランプ大統領は死に体の石破政権と真剣に交渉しないだろうとみられていましたし、石破首相の進退決定もまだ時間がかかると考えられていましたので、不意を突かれた形の市場は大きく反応しました。

 

東証プライム市場の売買代金は7.1兆円と、今年一番の大商いでした。

 

高率の関税を覚悟していた自動車分野の関税率も同じ15%に決まり、TOPIX輸送用機器指数は+10.8%と大幅高となりました。売買代金ダントツの1位でトヨタが+14.3%というのは、凄く迫力がありましたね。米関税による影響が大きく心配されていたマツダは+17.8%、SUBARUは+16.6%とさらに大幅高でした。

日銀の利上げを阻む要因が一つ減ったことで金利が上昇し、みずほF+5.2%、三井住友F+5.1%などして、TOPIX銀行株指数は+4.4%と輸送機指数に次ぐパフォーマンスとなりました。

 

引け後、3人の元首相たちとの会談を終えた石破首相が退陣を否定したことで、日経平均先物は若干売られていますが、今のところ大きな下げにはなっていません。

 

グロース250指数は+1.9%と、中小型株も上げましたが、こうしたラリーの時のいつものように、大型株の上げには及びませんでした。

 

主力のQPS研究所が+8.9%で東証グロース市場の売買代金1位だったり、他に主力、(高市早苗関連)、宇宙関連、ドローン関連というプレーしやすいところで、トライアル+3.5%、FFRI+7.3%、アストロスケール+9.3%、ブルーイノベーション+9.1%と売買代金上位で大きく上げていましたので、個別銘柄の雰囲気は指数の動きよりもいい感じでした。

メタプラネットが+8.1%と久しぶりに大きく上げたのもよかったですね。

 

まだ相場は一波乱ありそうですが、買いやすい状況は揃ってきました。、お盆休み前にひと稼ぎできそうです。

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]