「ウクライナ前」がいつになるかは議論があるところでしょうが、ここでは短期的な分析のために、ロシアがウクライナ東部のドネツク州、ルガンスク州の一部地域の独立を承認した、日本時間21日の夜より前だとします。その後日本株はそのショックで下がったわけですが、開戦以降に切り返し、日経平均、TOPIXは本日、21日の引け値まで一時戻しまして、これは経験則通りと言えば通りで、分かりやすいところです。
びっくりしましたのは東証マザース指数指数。本日+6.9%と大幅高となり、21日の引け値に比べ+12.7%となっていまして、戻すところではなく非常に強い動きとなっています。先週金曜日はショートカバーの買いっぽく、昨日はファンドのお化粧買いっぽくでしたが、では今日は機関投資家が腰を据えて買ってきたのかというと、そういった声が全然聞こえてきませんで、どうも今日もまたショートカバーっぽい。。。それでもこれだけ上げれば立派なものですが、ちょっと慎重に見ています。米株が上がって明日また強いなら、トレンド波乗り的に買い。明日下がるようなら、下がったところで買っていたものをある程度一旦売り。そんな感じです。
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ポートフォリオマネージャーつぶやき
1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。
[1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]
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