始めにお読みください:インデックス・イベント投資塾 用語説明 / インデックス・イベント手引書

 

 1.現在進行中のインデックスイベント 

  • TOPIX5月リバランス
  • MSCI5月リバランス

2.今後のインデックスイベント一覧

3.スケジュール一覧

 

 

1.現在進行中のインデックスイベント 

  • TOPIX_5月リバランス(実施5/30

売り方向:日本郵政(6178)の340億円を筆頭に610億円

買い方向:楽天銀行(5838)180億円

差引で400億円強の売り超過リバランス、見合いのTOPIX買いは先物買いが中心となる可能が高い。

各ファンドに落とし込んだ場合、TOPIX現物ポートの買いでは小さい為。

 

 

  • MSCI 5月リバランス (実施5/31

スタンダード入れ替えは、予想通りの銘柄となった。

削除:日本MA(2127)

採用:川船(9107) 

尚、実際のリバランスでは、浮動株比率・株数変更などもあり、

売り方向上位は、SBG、物産、KDDIなど、買い方向上位は、OLC、第一三共、川船などとなる。

 

MSCI女性活躍指数(通称WIN)の指数構成ルールが変更される。

(5/20リバランス公表予定)

運用規模1.5兆円想定、ルール変更に伴うリバランスのみの試算で、ターンオーバー片側20%以上・金額3,000億円以上と大きい。

ただし、先に報道があった通り、GPIFのベンチマーク追加(GenDiJ)による資金移動があった為、リバランス金額は減額される可能性もある。

売り方向:東京海上(8766)、東エレ(8035)、HOYA(7741)、リクルート(6098)、任天堂(7974)

買い方向:SBG(9984)、武田(4502)、SMFG(8316)、第一三共(4568)、みずほ(8411)

尚、5月定期見直しにおける銘柄入替えは別途公表される為、5/31実施のリバランスでは上記と異なる。

 

2.今後のインデックスイベント

  • FTSE 6月リバランス(06/18)
  • S&P Carbon 6月リバランス(06/18)
  • GenDiJ6月リバランス(06/18)
  • TOPIX6月リバランス(06/29)

 

  • ETF分配金捻出売りオペ(メイン7/10頃)
  • TOPIX7月リバランス(07/28)
  • 東証REIT指数FFWリバランス(07/28)

 

  • TOPIX8月リバランス(08/30)
  • JPX400定期入替(08/30)
  • MSCI 8月Rリバランス(08/31)

 

  • 日経平均定期入替え(09/29)

ファーストリテイリング株価が日経平均ウェイトキャップ水準に到達(5/12終値では10.945%

仮に同社ウェイトが、基準日の7/31大引け時点でも11%を上回っていた場合、採用株価にキャップ調整比率0.9が設定され10/2よりウェイト引き下げ。

その場合、パッシブファンドが各構成銘柄を3,000万株保有(換算係数1)するとの前提で、9/29引けで900万株・約3千億円、25日ADV約7日分の売りフロー。

仮に同社ウェイトの引き下げが行われた場合、他の構成銘柄には広く薄い買いフローが期待される。

9月入替え候補は、

削除:三井ES(7003)、板ガラ(5202)、松井証(8628)

採用:流動性基準 レーザー(6920)、 セクターバランス(消費不足) ニトリ(9843)、メルカリ(4385)

 

日経は5/10、日経平均株価のルール変更について、コンサルテーション開始を発表した。(確定は未定だが、同議案は採用されよう)

改定案は2つあり、

1つ目は新規採用時のインパクトが大きい銘柄について、指数への組入れを2回に分ける案。

指数組み入れに伴うインパクトが大きいと予想される場合でも、指数に採用されやすくなると考えられるが、そもそも流動性基準で選考しているので、矛盾を感じる部分ではある。これは、NK225型のETFが肥大化してしまった弊害でもあろう。

2つ目は、テクニカル上場時の銘柄入れ替えを、採用銘柄の上場日に行なう案である。

従来は、旧銘柄の上場廃止日に一旦指数から除外し、新銘柄の上場翌営業日に採用し直すという、いわゆる出入り案件で、

最大手の野村ETFなどが、この売買を行なっていた。

改定案では、TOPIXなど主要指数と同様に取り扱うことになり、パッシブファンドによる売買が発生しなくなる。

不必要な取引が抑制されるメリットがあると考えられるため、運用側にとってはメリットが大きいであろう。

 

3.スケジュール一覧

 

 

 

 

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インデックス(リバランス)分析のコラム

収益機会として日経平均のリバランスを利用したトレードははあまりにも有名ですが、TOPIXについても収益のチャンスは大きいといえます。また違った切り口でのインデックス投資のニーズが機関投資家から年々増すとともに、MSCI(サブシリーズ含む)、FTSEはその残高を増やし、そして新たに生まれたスマートベータインデックスも重要度が増しています。このコラムではそうしたインデックス(主にリバランス)についての分析、そしてそれを投資に生かす提案を行います。

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