日経平均-1.8%、TOPIX-1.4%と反落となりました。

さすがに上昇ペースが早かったので一服といった感じです。先週金曜日にコメントしましたが、やはり38,000円のところは重いなというところでもありました。

 

それでも日経平均は前場引け前に一時プラスまで戻し、基調の強さを見せつけていたのですが、米雇用統計の過去の数字の下方修正の話(米経済ゴシップよる)だったり、カナダのコンビニ大手が7&iに買収提案(実現すれば7&iの時価総額5.6兆円をMAXとした円買い圧力のポテンシャル)だったりが出てきて、ドル円がスルスルと145円台半ばまでの円高となるにつれ、日経平均もずるずると沈んで行きました。

ただ、そこまでの円高だったにしては日経平均を含めた日本株の下げは限定的で、やはり日本株は強いなという印象も作るのでした。

 

145円を切った円高になると事情が変わって日本株売りも加速するかもしれませんが、今のところはまだ大丈夫そうです。

しかし、大きく売られるときはまず海外時間の日経平均先物からですので、今晩の米株市場を含め、オーバーナイトで目が離せない状況となりそうです。

 

23日(金)には植田日銀総裁の衆参両院の閉会中審査があり、その夜には「ジャクソンホール会議」におけるパウエル議長の講演ありますので、ドル円はそこまで落ち着かなさそうですから、気の抜けない展開が続きますね。

 

何もなければ、日経平均で36,000円台から38,000円台くらいまででウロウロするイメージでいます。

 

グロース250指数は+0.5%と引き続き堅調でした。

 

相変わらずバイオ系銘柄の派手な値動きが目立ちましたが、今日はTOBの発表があったJTOWERが+69.2%(引け値3,605円)となり、一時3,625円とTOB価格3,600円より上まで買われて売買代金1位の活況だったり、大型契約の発表があったアストロスケールが+19.1%のストップ高まで買われたりと、バイオ系以外の銘柄も賑わいました。

タイミー+2.1%やGENDA+2.7%といった時価総額の高い銘柄の強さも好印象でしたね。

 

バイオ系以外の銘柄にも資金が回りながら、中小型株の強いマーケットが続きそうです。

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]