日米中央銀行会合前でリスクオフ気味に売られる展開は続き、日経平均-0.7%、TOPIX-0.3%と続落しました。

 

いつもですとイベント前の何日かは目立った反発局面があったりしますが、今回は年末ということもあり米株が弱含んでおりますし、利下げを100%織り込んだ米FOMCとは違い、日銀会合での利上げの織り込みは2割程度あって波乱の芽が残っています日本株は、どうしてもより弱い展開になりがちです。

 

日銀会合のリークはありませんでしたが、代わりにとばかりホンダと日産の経営統合協議入りが報じられ、日産+23.7%と、日産が25%の株を持つ三菱自動車+19.6%はストップ高し、系列自動車部品会社のいくつかも大きく値上がりしました。一方でホンダは-3.0%と値下がりしました。

大型上場であるキオクシアは売り出し価格1,455円を下回る1,440円で初値をつけ、まあ人気も無かったしそんなもんでしょと見ていたら買われ始め、高値1,689円をつけたあと1,601円(売り出し価格+10.0%)で引けました。これは意外でしたが、市場にとってはいいことでしたね。明日以降の他銘柄への資金循環が楽しみです。

 

サンリオが今日も買われて+8.3%。

ソフトバンクGがトランプトレードが一日しか持たず、昨日+4.4%の後で今日は-4.1%でした。

証券会社による格上げがあった北海道電力が+6.7%と目を引きました。

 

グロース250指数は+0.1%とほぼ変わらずですが上昇しました。

 

東証グロース市場売買代金2位のデ・ウエスタンが+13.3%、その他でカイオム+3.3%とバイオ株相場は相変わらずですが、バイオ株ではあるものの主力株の立ち位置のGNIが+7.8%、そしてトライアル+2.9%、カバー+1.9%と主力株にも買いが入っており、良ファンダメンタルズ銘柄にも資金が回り始めた感がありました。

 

日米中央銀行会合を無難にこなせば、年末にかけて中小型株(の良ファンダメンタルズ銘柄)で一勝負できるマーケットが来るとみています。

期待して待っておきましょう。

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]