小高く寄った後は閑散でズルズルとマイナス圏に突入し、後場になって少しずつ戻してそれでもマイナス圏でしたが、引け前から急に買われて日経平均+0.2%、TOPIX+0.2%とプラスでは終えました。

 

東証プライム市場の売買代金が3.2兆円と、昨日より少しだけ増えましたが今年最低レベルでした。

予想ほど損出しの売りは出ていないが、予想ほど新NISA余った枠での最後の買いが入っていないといったところもあります。

明日は年内決済ベースの最終日。買いが優勢となることを願ってますし、機関投資家のお化粧買いも入るはずですので、まだ上目線で見ています。

ROE目標20%と報じられたトヨタが+4.6%と買われ、合併思惑プレーが続いた日産が+8.7%となり、輸送用機器指数がトップパフォーマーでした。

電力株が売られワーストパフォーマー、植田日銀総裁の講演が引き続きハト派と捉えられ、銀行がセカンドワーストパフォーマーでした。

 

株式分割を発表したSHIFT+3.7%、そしてサンリオ+3.9%、キオクシア+7.1%、野村マイクロ・サイエンス+8.5%といったところが目立ちました。

非中核資産にいいビッドが入ったセブン&アイ+2.7%、国内証券の格上げによりセガサミー+9.3%と上げました。

 

閑散なマーケットで無理に個別株プレーをしなくてもいいですが、今日の売買代金トップは川崎重工で+4.3%、2位トヨタはいいとして3位が日産で、同じセクター(各々防衛、自動車)銘柄比較ではショート側になりそうな銘柄が上がっており、他のセクターでもそうした傾向がみられました。

朝イチの値動きについていくトレーディングは出来そうですが、ファンダメンタルズプレーヤーには少し逆向きで辛い一日な感じでしたね。これが今年の年末の動きの傾向かなと思いつつ、しかし年始向けに新ポジション取りが始まれば買われる銘柄の傾向がガラッと変わりますので、そうした変化を見逃さないようにしたいものです。

 

中小型株界で、グロース250指数も+0.2%でした。

 

カバー+4.1%やGENDA+2.0%といった主力も強いものがありましたが、今日はメタプラネット+6.2%、セレス+5.8%と暗号資産株、Heartseed+8.3%、カイオム+4.9%といったバイオ株が買われた一方、そうした銘柄の中でも大きく売られる銘柄、あるいはそうした銘柄じゃないというだけで大きく売られたような銘柄が目立ち、トレーディングもファンダメンタルズプレーも両方辛いマーケットだったようです。

 

中小型株も個別銘柄プレー的には流れが変わる待ちのところがありますが、金曜日、年内取引最終の来週月曜日にはもう少し分かりやすいチャンスがくると考えています。

ひき続きこちらもまだ上目線です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]