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【総評】    

   投資主体別売買状況・現先合算(91週)-信託4,400億円売り越し

現物と先物の両取引を合算した投資主体別の売買は、海外が2週ぶりの買い越し(+1,300億円)、個人は3週連続の買い越し(+1,000億円)となった。

同週の日経平均は上昇。中国アリババのAIに関する報道で半導体関連が大きく売り込まれる場面があったが、切り返して43,000円を上回る展開。

主体別では海外、個人ともに買い越しとなった一方、信託が前週に続いて大幅な売り越し(-4,400億円)。リバランスが継続していると思われる。

 

信託に関しては、GPIFの日本株ウエート調整売りが継続されたであろう。8月最終週と9月第1週で合わせて1兆円ほどの売却と想定している。

尚、足元の日本株ウエートは、推定で25.5%となっており、一段高に対しては売りが出やすい状況にあるだろう。

1兆円の売りは、日本株ウエートを約0.4%引き下げる効果があるが、9月上期〆を目前に、残り10営業日であり、スケジュール的にはタイトな状況である。期末が接近して株価が高値を更新している状況であると、配当再投資先物買いをスルーする可能性もある。

GPIFのTOPIXパッシブによる配当再投資は45千億円あり、ウエート-0.4%低減=1兆円売りの約半分をセーブすることができる。

 

1】現在進行中のインデックスイベント 

2】今後のインデックスイベント

3】スケジュール一覧

 

 

1】現在進行中のインデックスイベント 

  • FTSE 9月定期リバランス(9/19

ALL WORLD

・新規採用

メタプラネット(3350)ビジョナル(4194)、住友ファーマ(4506)、太陽HD(4626)、ラウンドワン(4680)、JX金属(5016)、三井海洋(6269)、ニッコン(9072)、スカパー(9412)、UNEXT(9418)

 ・除外

シップ(3360)、レンゴー(3941)、デンカ(4061)、ウシオ電(6925)、アズワン(7476)、松井証券(8628)

 

 FTSE Blossom

リバランス片側70億円、影響軽微

 

 FTSE Blossom Sector Relative 

リバランス片側140億円、影響軽微

 

  • MS GDI 9月定期リバランス(9/19

リバランス片側200億円、影響軽微

 

  • 配当再投資先物買い(メイン9/26)|権利付き最終9/26

9月中間配当配当に絡む、再投資先物買いのスケジュールが視野に入ってきています。

TOPIX先物中心に加重平均型で1.6兆円強、日経平均型で2,700億円、合計約1.9兆円の先物買いが想定されています。

前年同期では約1.5兆円でしたが、今年は増配を背景に金額が増加しています。

パッシブ運用は、ほぼ全てが配当込みでの運用(配当再投資)となっており、配当落ち分を先物で買い立てる必要があります。

理論上は、権利付き最終日(9/26)の15:30現物終値対比に対して先物フェアバリュー(現物に対する先物理論値)で買うことで、トラッキングエラーなしで先物を買い建てることができます。

従って、パッシブ運用は、大半が現物終値対比での買い決めを実行することになリます。

この先物買い決めを受託した証券会社は、現物にヘッジ買いを入れるので、結果的には上記の金額に近い買いが現物に発生します。

 

日経平均 想定配当落ち299.42円 配当金額2,700億円

この続き:752文字

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インデックス(リバランス)分析のコラム

収益機会として日経平均のリバランスを利用したトレードははあまりにも有名ですが、TOPIXについても収益のチャンスは大きいといえます。また違った切り口でのインデックス投資のニーズが機関投資家から年々増すとともに、MSCI(サブシリーズ含む)、FTSEはその残高を増やし、そして新たに生まれたスマートベータインデックスも重要度が増しています。このコラムではそうしたインデックス(主にリバランス)についての分析、そしてそれを投資に生かす提案を行います。

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