高市新首相誕生の本日の日本株は、日中の動きはある程度大きかったのですが、引けとしては日経平均+0.3%、TOPIX+0.0%、グロース250指数-0.1%のほぼ変わらずとなりました。

 

衆院本会議での投票前に日経平均先物は5万円を一時突破したのですが、現物指数ではザラ場高値49,945円と5万円に至りませんでした。

新首相選出のあとは出尽くしの売り優勢となり、ほぼ変わらずまで下げて引けました。

出尽くしの売り、高市トレード巻き戻しで大きく下げる展開もあり得るとみていましたが、今日のところは実需の買いに支えられました。

 

規律ある財政と円高志向があるとされる片山さつき氏の財務大臣起用が報じられて、ドル円は一旦円高方向に向かいましたが、金利低下もあって再び円安方向の動きとなっています。

下げたとはいえ日本株の根強い買いも観測されていましたので、出尽くし売りの下げは短期間で留まりそうな雰囲気ではありました。

今晩の高市新首相の記者会見や、後日の所信表明を待つ形となります。

 

高市トレードの巻き戻しは個別銘柄レベル、特に中小型株で激しく、FFRI-9.5%、アストロスケール-8.9%、助川電気-16.8%と大きく下げ、ネットセキュリティ関連銘柄(網屋-5.4%など)、宇宙関連銘柄(QPS研究所-3.9%など)、防衛関連銘柄(日本アビオニクス-7.5%など)、量子コンピューター関連銘柄(フィックスター-5.9%など)と、高市関連銘柄が広く大きく下げました。

メタプラネット-6.6%、TENTIAL-3.4%など人気銘柄も下げ、中小型株全般がきつかったですね。

サンバイオ+3.6%、タイミー+5.5%、GNI+2.7%といった主力の一角が強かったのが救いでした。

 

1日の動きが激しかった分だけ、大型株、中小型株ともに個別銘柄が落ち着くまでにそう時間はかからなそうです。

落ち着けばまた、全体的に上に向かう展開になりますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]