今週来週は中銀ウィークで警戒感もありましたが、何もなければ買いというマーケットが戻ってきて、日経平均+0.2%、TOPIX+0.6%と反発しました。

 

先週金曜日に見られたような「日経平均5万円より上は売り」といった売りフローが見られず、円高になりそうになっても円安方向にきっちり戻ってくるドル円もサポートになって、日本株は寄ってすぐの弱いところから大引けにかけてじりじり上昇しました。

東証プライム市場の値上がり/値下がり銘柄比率は78%/17%で、なんとなくぼんやり全体が買われたなという印象でした。

 

半導体関連銘柄のなかで電線株がフジクラ+7.0%、古河電工+4.3%、住友電工+4.0%と買われ、TOPIX非鉄金属指数がTOPIXセクター指数でトップパフォーマーでした。(その他の半導体関連銘柄は、ソフトバンクG-3.3%、キオクシア+7.6%、レーザーテック-2.6%という感じでした。)

内需バリュー株が買われた結果、その後にTOPIX不動産業指数+3.2%、建設業指数+2.1%、(卸売業指数+2.0%)、倉庫・運輸関連業指数+1.9%、パルプ・紙指数+1.9%と続きました。

銀行株は利食いで売られ、TOPIX銀行業指数は-0.6%と下げました。

 

自衛隊機へのレーダー照射など日中関係の緊張の高まりを受け、三菱重工+3.1%、日本製鋼+4.7%、日本アビオニクス+6.8%、東京計器+6.2%など防衛関連銘柄が買われました。

 

グロース250指数は+0.5%と上げ、中小型株も悪くない相場となりました。

 

ただ、東証グロース市場の売買代金上位はトップから、Heartseed+10.5%、免疫生物研究所+21.5%、ラクオリア+26.6%、豆蔵+5.4%、Postprime+35.2%といった感じで主力株がなく、一部材料系銘柄だけが商ってる感がある日でした。

フィジカルAI関連銘柄では、豆蔵の他でビーマップ+8.6%など上げたものもありますが、菊池製作所-8.9%、アール・エス・シー-23.4%などどちらかというと下げた銘柄の方が目立ちました。

 

中小型株は今日のところは、崩れなかっただけよかったぐらいですね。

良ファンダメンタルズ銘柄への資金循環待ちです。

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]