明日朝(日本時間午前4時)の米FOMC政策金利発表を控え、指数は日経平均-0.1%、TOPIX+0.1%とほぼ変わらずとなりました。

 

ただ個別銘柄というかファクターでは大きく動いておりまして、イベント前リスクオフでTOPIXグロース指数-0.4%とグロース株が下げ、それに対してTOPIXバリュー指数+0.6%と、非常に強くバリュー株優位が見えました。

売買代金上位にはグロース株が多い傾向がありますので、今日の売買代金上位15位までのうち値上がりは2銘柄だけとなりまして、相場感覚的にはそこそこ下がった感がある日でした。

一方で東証プライム市場の値上がり/値下がり銘柄比率は61%/34%といった感じで、ある程度幅広く買われていたという数字にはなっています。

自分が見ている銘柄によって、相場の雰囲気の感覚がまるで違う、そんな日でした。

 

米FOMCですが0.25%ポイント利下げは90%弱織り込まれており、ここのサプライズはなさそうです。

今回は利下げしながらも、来年はあまり利下げをしない、(もしくは利上げすら)、といったタカ派的ハトな結果、パウエル議長コメントが想定されています。

相当なタカ派コメントをしない限りは、織り込み済みで米株上昇、日本株も今日の逆でグロース株主導で上へ、といった可能性が一番大きいとみています。

 

グロース250指数は+0.2%(+1.55pt)と、中小型株は良さそうに見える感じでした。

 

しかし、脳治療薬「アクーゴ」のニュースがあったサンバイオが+12.8%、指数寄与度+2.98ptがあったのでプラスだったというだけで、東証グロース市場売買代金上位は、豆蔵-2.5%、(サンバイオ+12.8%)、免疫生物研究所-4.8%、Liberaware,-13.3%、Postprime-7.4%と冴えない感じでした。

 

まあ米FOMCという大きなイベント前で、リスクオフで売られがちなところをあまり下げなかった、というだけで良しとできるところでしょう。

 

今日もフィジカルAI関連銘柄だけが強い感じで、ビーマップ+28.2%、アール・エス・シー+24.4%、JMACS+20.9%、ヒーハイスト+17.3%、菊池製作所+15.1%、黒田精工+15.0%、CIJ+8.8%、ジーデップ+8.5%、Cyberdyne+7.9%と大きく上げました。

 

暗号資産関連も買われましたね。メタプラネット+12.1%、BitcoinJapan+4.4%でした。

 

イベント通過明けで、中小型株良ファンダメンタルズ銘柄への資金循環を待つ形です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]