今日の日経平均は+1.7%の63,268円、TOPIXは+0.6%の3,997ポイントでした。

 

アンソロピックがIPOの申請書類を提出し、2026年1-6月期の売上高は163億ドル(約2兆5700億円)と、前年同期の12億ドルから大きく伸びていました。

いずれは上場に向けた換金売りの圧力が半導体関連銘柄の株価を重くするのでしょうが、現段階ではこの売上高の伸びを見て、AI業界の先行きは明るいとの見方が先行し、また、メタやブロードコムの資金調達計画の発表によりAI設備投資への懸念の後退もあって、昨夜のSOX指数は+2.8%と約1か月ぶりの大幅高。

エヌビディア+2.4%、マイクロン+3.0%と買われました。


日本株もこれを受けて、日経平均主導での上昇となりました。

韓国のKOSPIも+3.1%と高く、日本の半導体・AI・電線銘柄は全面高で、日経平均は一時1,500円近く上昇しています。

売買代金上位ではアドバンテスト+9.0%、ソフトバンクグループ+4.9%、イビデン+8.5%、レーザーテック+4.9%が大幅高となり、KOKUSAI ELECTRIC+4.3%、東京エレクトロン+3.1%、住友電工+3.5%も上げました。

 

ただ今日もキオクシアは売買代金トップながら、+0.4%の12,605円にとどまりました。

寄り付きは+7.2%でしたから寄り天の形で、根強い売り圧力を印象付けました。

10営業日で-17.0%と下げてきたなかでのこの値動きで、ディスコ+2.9%、フジクラ+2.9%も寄り天でした。


昨日コメントしたように、半導体関連の売りがある程度終わっていてくれていれば、いい環境を利用して年末高へ向かっていけるのですが、キオクシアが上がらない、もしくはそれに代わる次のエースが決まっていない状況で、まだなんとも分からないですね。

キオクシアは、TOPIXリバランスで、少しでも売り、特に信用買いの解消売りが進んでくれればいいのですが。

半導体・AI関連で次のリーダー銘柄が出てこない現状では、キオクシアが盛り上がらないと、今ひとつ全体の盛り上がりに欠けます。

 

東証プライムの売買代金も6.9兆円と7兆円に届かず、プライムの値上がり銘柄数は699と、値下がりの796を下回りました。

一方、医薬品や不動産、陸運は売られ、第一三共はESMO説明会が嫌気されて-8.2%でした。

マーケットは強いながらも、イベント週での様子見が続いた日でもありました。

 

一方でグロース250指数は+2.7%と、中小型株というかテーマ株全般が元気で、個別銘柄でのプレーはしやすい状況です。

造船、海底資源、レアメタル・レアアース、宇宙、原発・核融合、スーパーコンピューター、フィジカルAI、バイオ、政策絡みのペロブスカイト太陽電池など、色々と強かったです。

 

造船のダイハツインフィニアース+6.2%、ペロブスカイトの伊勢化学+7.1%、宇宙のアストロスケール+5.3%あたりが目立ちました。

グロース市場の売買代金1位のデータセクションも+20.7%とストップ高引けです。

 

今日もネットセキュリティが強く、高市首相が「能動的サイバー防御」発動の可能性に言及したこともあって、セキュアヴェイル+21.4%、ブロードバンドセキュリティ+18.2%、ショーケース+15.7%がストップ高引けでした。

ブロードバンドセキュリティは「サイバーセキュリティお助け隊」に入っている銘柄ですね。サイバートラストも+14.7%と、一時ストップ高まで買われています。

 

主力どころもオンコリスバイオファーマ+10.8%、パワーエックス+8.4%、QDレーザ+7.2%、GNI+6.1%と上げました。

パワーエックスは大型蓄電システムの出荷開始と受注状況の開示も材料になりました。

 

次期TOPIX採用銘柄のパフォーマンスも良く、これが中小型株全体の底上げをしているという、いい状況が今日も続きました。

 

明日はアドバンテスト、日立、NECの決算、29日早朝にはFOMCの結果、29日引けには次期TOPIXの入替に伴う売買、30日には日銀会合の結果と、イベントが続きます。

まずは明日のアドバンテストの決算に注目です。

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]