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【総評】 

6月第1週(63日~7日)の現物と先物の両取引を合算した投資主体別の売買は、海外が2週ぶりの売り越し(3,400億円)、個人は2週ぶりの買い越し(3,800億円)となった。

同週の日経平均は堅調。週間では約200円の上昇となるも、週初が高く週足では陰線となるなか、海外は現物(-2,000億円)、先物(-1,400億円)ともに売り越し。

個人は現物(+2,900億円)、先物(+1,000億円)ともに買い越しとなった。レーザーテックが空売りレポートにより大幅安となる場面があり、押し目買いを入れた個人投資家が一定数いたとみられる。

 

配当金の支払いは今週(6月17~21日)計9,700億円弱。19日からの3日間の各日約1,300億円、3,900億円、3,700億円など。

来週は計3.3兆円。

 

1】現在進行中のインデックスイベント 

2】今後のインデックスイベント

3】スケジュール一覧

 

 

1】現在進行中のインデックスイベント 

621日は把握できているだけで、FTSE関連、S&P、モーニングスターなどのリバランスが重なる。

注目度が高いのは、GPIFベンチマークとなっている、FTSE Blossom、Blossom Sector Relativeなど である。

これらのリバランスでは、同方向で影響が増幅する銘柄、逆方向で軽減される銘柄が存在している。

ただし、これらの指数は運用機関が同一ではないため、リバランスのタイミングや手法が異なり、21日の引けだけで全てをリバランスするとは限らない。

これらのポートフォリオを参考に事前にポジションを取る場合は、手仕舞いは21日引けより前倒しする方が無難であろう。

 

個別銘柄では、特に各指数で売り方向で共通となっている三井物産(8031)には注意したい。

またトヨタ(7203)は、21日リバランスでは買い方向、翌週のTOPIXリバランスでは売り方向となるなど、指数としての資金流出入は無いが、個別銘柄では売買が交錯する展開も交えて、売買代金の増加、ボラティリティの上昇が起こり得る。

 

21日リバランスの指数で、統合したリバランス金額の大きいものは、

売り銘柄:三井物産(8031)、ソニー(6758)、三菱商事(8058)、富士通(6702)、みずほ(8411)、デンソー(6902)、三菱地所(8802)、住友商事(8053)

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インデックス(リバランス)分析のコラム

収益機会として日経平均のリバランスを利用したトレードははあまりにも有名ですが、TOPIXについても収益のチャンスは大きいといえます。また違った切り口でのインデックス投資のニーズが機関投資家から年々増すとともに、MSCI(サブシリーズ含む)、FTSEはその残高を増やし、そして新たに生まれたスマートベータインデックスも重要度が増しています。このコラムではそうしたインデックス(主にリバランス)についての分析、そしてそれを投資に生かす提案を行います。

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