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【総評】     

投資主体別売買状況・現先合算(34週)-信託は配当再投資で先物買い越し&年金で現物売り越し

3月第4週(324日~328日)の現物と先物の両取引を合算した投資主体別の売買は、海外が2週ぶりの売り越し(-1兆2,900億円)、個人は4週ぶりの買い越し(+6,000億円)となった。

トランプ米大統領が輸入自動車に対して一律で25%の追加関税を課すと発表し、リスク回避ムードが強まった同週は、配当落ちの影響もあり週間で500円超の下落。

 

海外投資家は現物(-8,400億円)、先物(-4,500億円)をともに売り越し、個人は現物(+4,800億円)、先物(+1,200億円)ともに買い越した。

 

信託では配当再投資で先物買いが大きかった一方で、年金の現物売りが目立った。

信託のTOPIX先物は買い+1兆800億円計上されているが、このうち2.5千億円前後はNomura Topix ETF(1306)の分が含まれている。

また、この週、1千億円のEFP現物売り先物買いがあったので、これらを差し引くと信託(年金)先物買いは約7千億円となる。

国内の年金では89千億円の買いが見込まれていたので、GPIFはフルスイングの買いではなく、8割程度に抑えたということであろう。

信託の現物は大幅売り越し(-7,900億円)となり、この週は、GPIFの売りが目立っていたので違和感はない。

 

結果、同週間では、GPIFは伝統的四資産の日本株ウエートを、現物で約▲0.3%、先物で約▲0.1%、合計で▲0.4%下げたことになる。

3月年度末前に、ウエート中央値25%に近づけたい意図が感じられる。尚、3/31でも1,000〜2000億円の売りが観測されている。

これらのウエート調整売りと株価下落の結果、足元の日本株ウエートは24%台前半、あるいは24%を切りつつあると試算される。

一方、国内債は価格上昇でウエートは27%を超過してきていると思われ、過去の中央値に対するバッファー±2%の上限に到達しているだろう。

従って、いつリバランス(債券売り・株買い)が入ってきても不思議ではない。

目安としては、まずは国内債券の-1%=2.5兆円を売却し、半分を日本株、半分を外株に回す、というのが現実的ではないだろうか?

今週は、朝から妙に強いな・・・と感じる場面があれば、それは、公的買いの可能性が高い。

 

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収益機会として日経平均のリバランスを利用したトレードははあまりにも有名ですが、TOPIXについても収益のチャンスは大きいといえます。また違った切り口でのインデックス投資のニーズが機関投資家から年々増すとともに、MSCI(サブシリーズ含む)、FTSEはその残高を増やし、そして新たに生まれたスマートベータインデックスも重要度が増しています。このコラムではそうしたインデックス(主にリバランス)についての分析、そしてそれを投資に生かす提案を行います。

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