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【総評】    

 投資主体別売買状況・現先合算(93週)-信託銀が5,600億円の売り越しで12週連続売り越し

9月第3週(9/169/19)の現物と先物の両取引を合算した投資主体別の売買は、海外が2週ぶりの買い越し(+2,600億円)、個人は2週ぶりの買い越し(+100億円)。

同週の日経平均は上昇。FOMCを通過した安心感から買い戻しが優勢となった。

 

日銀会合ではETFの売却方針が伝わったことで急落する場面もあったが、その日のうちに買い戻しも入り週間では300円近い上昇。

そのなかで個人は差し引きでは目立った動きは見られず。信託銀は12週連続の売り越し(-5,600億円)となっている。

海外は買い越しながら、自己を合わせてみるとほぼ見合いのポジションで、中間配当前落ち前にポジションの異動があったもよう。

 

信託銀は、先週指摘した通り、GPIFを中心とした(準公的を含む)公的年金の売りが入っていたことになる。

一方で、GPIFの配当再投資に関しては、9/26の午後になるまで判断できていなかったが、最終的には計算通り実行されたようだ。(ウェートを落とすための売りを実行するが、その分と配当債投資の買いを相殺するということをしなかった。)

そのため、現在の日本株ウエートは、25.4%25.5%レベルであろう。

期末まで残り2営業日だが、EFP現物売りで積み上がっている先物買い建てと、配当再投資での先物買い建てが十分あると思われ、売りオペがあるとすれば、先物売りから入るパターンであろう。

 

1】現在進行中のインデックスイベント 

2】今後のインデックスイベント

3】スケジュール一覧

 

 

1】現在進行中のインデックスイベント 

  • TOPIX_9月 リバランス(09/29

 リバランス片側金額1,200億円、 買い方向の見合い分は、大半がTOPIX先物買いとなるであろう。

 

ソニーのスピンオフ、ソニーFGに関しては、TOPIX的には売買は発生しません。

東京証券取引所は、スピンオフ(構成銘柄が剰余金の配当によりその直前において子会社であった会社等の株式を割り当てる こと)により、独立したスピンオフ対象会社の株式をスピンオフ元会社の株式 の権利落ち日から上場可能とする上場制度・売買制度の見直しについて、2025916日に実施することを公表しました。

本制度の見直しを踏まえた算出要領において、TOPIX等においては、コーポレートアクションに対応するパッシブファンド等の調整売買によるマーケットインパクトを考慮し、スピ ンオフにより割り当てられる株式を速やかに指数に追加することなりました。

 

  • 日経平均定期入替え(9/30

除外:シチズン(7762)(株価換算係数1:想定リバランス株数3,000万株)の売り 300億円 一日平均売買高の16日分

見合いの日経平均の売りは1,400億円。

採用:SHIFT(3697)(同1.0:想定リバランス株数3,000万株) 400億円 一日平均売買高の7日分

確定分の買い:ベイカレント(6532)は分割採用の2回目、想定リバランス株数1,500万株 1,300億円 一日平均売買高の16日分

 

 ソニーのスピンオフ、ソニーFGに関して、日経平均では、上場日終値でソニーFGを売る必要がある。

流通参考価格は150円(上場初日の基準価格)

日経平均型からの想定される売却株数は15千万株=225億円、見合いのNK225型の買いは影響軽微

 

 

2】今後のインデックスイベント

  •    TOPIX_10FFW(実施10/30|公表10/7 

 

 

3】スケジュール一覧

 

 

 

 

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インデックス(リバランス)分析のコラム

収益機会として日経平均のリバランスを利用したトレードははあまりにも有名ですが、TOPIXについても収益のチャンスは大きいといえます。また違った切り口でのインデックス投資のニーズが機関投資家から年々増すとともに、MSCI(サブシリーズ含む)、FTSEはその残高を増やし、そして新たに生まれたスマートベータインデックスも重要度が増しています。このコラムではそうしたインデックス(主にリバランス)についての分析、そしてそれを投資に生かす提案を行います。

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