東証マザーズ指数は10/14に1368.19の高値を仕えた後、10/27には1161.82まで売り込まれ、2週間弱で15%以上下がるという調整を見せました。その27日は先物主導で急激に戻すなど、10/23以来1200付近もしくは下では買いが入ってくるため、わずかに1200を割って引けた10/26を除き、本日もなんとか1200以上で引けています。
ちょうど2週間前くらいから欧米での新型コロナウイルス患者が急増し始め、また11/3の米大統領選前でのリスクオフ(もしくはポジションの縮小)の需給(GAFAの弱さも一因)も加わって中小型株は急落しましたが、日経平均やTOPIXはほとんど下げていません。欧米株と比べても下げ幅は小さくなっています。
新型コロナウイルスの悪影響が欧米よりも少ないということで日本(と日本株、主に大型株)の再評価がされている、あるいはバイデン新大統領誕生を織り込むのであれば、バリュー株(これも大型株)が多い日本株は有利など、様々な意見が出ております。でも欧米の経済状況が悪い時に日本株が売られると、グローバル景気敏感株(大型株)が多い日本株が下げるのはしょうがないといった意見もあったわけで、上げるにせよ下げるにせよ、結局後講釈のような気がしてなりません。
ファンダメンタルも当然見ておりますが、需給面での動きも大事にするディーラー出身の私としましては、単純に値動きの良い中小型株(マザーズ銘柄のような)ロング、大型株(日経平均銘柄のような)ショートのモメンタムファクターにかけた指数アービトラージ的ポジションが、リスクオフの状況の中で急激にアンワインドされたためこうなってるだけ、のような気もしています。
ではこれからどうなるか。それは米大統領選の状況次第。それはそう。
でも米大統領選イベントでのトレード(状況を見ながらなので今の段階はなんとも)は別でやるとして、明日と11/2の動きとしてはどうか。マザース銘柄の買いが続くかどうかは不明なのでそこにベットはしませんが、少なくとも大型株においては、上記アンワインドが終わった後の、リスクオフ継続の売りだけが残って結局日経平均やTOPIXが大きめに下がるかもと考えています。
ただ、トランプ現大統領が最終兵器的なマーケットポジティブなものを何か出してくる可能性は捨てきれず、単に先物ショートは怖い。
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