6月は、21日の急落を除き、そして少しレンジを抜けたところが他にもありましたが、結局のところ日経で28,600円ぐらいから29,300円ぐらいの狭いレンジでの取引でした。FOMC(金利)という材料があって、日々その動きに吊られた感の動きしかなく、大きなトレンドは出ませんでした。大きなテーマがないので、当たり前だったのかもですね。
7月もスタートはそんな感じでしたが、今日はちょっと下げました。といっても日経もTOPIXも1%未満の下げで、最近動いてなかったので大きく感じた、ぐらいのレベルでしたが。
そんななか、米10年債金利が先ほど1.3%割れと、2月19日以来の水準に下がりました。年初に1%を超え、1.2%を超えてから上昇が加速して1.8%近辺までいって返ってきてるところなので、今後のテーパリング、長期金利上昇見込みからすると、1.2%近辺では一回下げ止まるのではと思っています。昨年8月くらいの0.6%から1.8%までいっての返しとみても、ちょうど真ん中のところですね。
金利は低い方が景気の刺激にはなり、なので米株指数は史上最高値を更新し続けているわけですが、コロナワクチン接種率の違いもあり、経済再始動が遅れている日本(株)はそれについていけず、逆に金利低下で景気敏感株がグローバルに売られている悪影響をもろに受けています。(日本株は景気敏感株と位置付けられているため。)
しかし、米長期金利が下げ止まるのであれば、日本株の復活もそろそろ近いのではないかと思っています。但し、今すぐではないですので、一旦ポジションを軽くするなりの工夫は必要かもしれません。(弊社は、ファンダメンタルズの裏付けから目標株価を算出して買い推奨しているため、下がったところはさらに買っていくスタンスですが、個人ですと各人によって耐えられるレベルが違いますので、実際の買い方は各人の判断によるところもあります。)8月末にジャクソンホール会合という大きなイベントがありますが、時期としてはそれよりも前に、金利は下げ止まるのではないかと思っています。
そしてもう一つ、東京都で再びの緊急事態宣言が出そうです。7月12日から8月22日まで。宣言終了予定日がお盆休みから1週間後、オリンピック閉会の2週間後と、絶妙な設定のような気がします。東京五輪は中止はできず、しかしその間にコロナ新規感染者数が激増すれば菅内閣は持たないというなかで、苦渋の決断な感じですね。
弊社は少しコロナ感染について甘めの想定をしていたので、その点は反省しております。今年の早い時期には、東京五輪が人々の高揚感を生んで相場全体の雰囲気を良くし、恩恵を受ける銘柄群への買いが全体の相場反転を後押しすると思っていました。前提は甘かったのですが、東京五輪きっかけで相場反転に向かうのではという見方は、実はまだ変えていません。それは前提は変わりましたが、東京五輪通過、そのための緊急事態宣言終了、その時期にはコロナワクチン接種率も上がっている、ということで悪材料出尽くし的な相場上昇が始まるのではと期待しています。上記の米金利動向が上手くリンクしてくれれば、短期での急騰もあり得ると思っています。
ポートフォリオマネージャーつぶやき
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