日本株全般が寄ってから程なくしてじり高の展開になった時には、連休前の単なるショートカバーなんだろうなあという感じでした。上げを好感するよりは、全体がまだショートで、むしろ市場参加者は下げ方向で見ているという証左と思わましたので、ゴールデンウィーク中に海外で何もなければ、やや弱気のマーケットが続くのだなと。

しかし12時過ぎに公表された日銀の金融政策決定会合の結果で、相場付きは一変しました。想定よりもだいぶハト派なものでしたので、まずドル円が反応し始め、128円台から円安方向に動き始め、130円を突破、一時131円を超えるまでの円安となりました。日経平均も素直に反応して、引けにかけて上げ足を速め、+1.75%の26,847.90円引け。その後先物は27,205円まで買われました。

 

会合の結果の中で一番驚きましたのは、10年物国債金利0.25%での指値オペを毎営業日実施するとした部分。さすがにこれ以上の円安はけん制するのではないかと思われていたところ、それを押してでも低金利を維持する断固とした姿勢を、改めて見せました。一部には2013年4月に開始された、しつこいまでの黒田バズーカ砲を思い出した向きもいたようです。そうした頑固さが、黒田総裁の持ち味なのでしょうね。今回は外部環境がまるで違うので、どこまで株価を上げる効果があるかは分かりませんが、しばらくは円安、株高方向で念頭に置かねばということで、自動車株などの輸出株を改めて買ってもいいかもしれません。大手自動車株よりは、ちらほら好決算を発表しているが、まだ株価的には出遅れている自動車部品株の方が面白いと思ってみています。

 

 

 

 

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