本日もつつがなく変わりなく強いマーケットでした。円安が止まらないのも、引き続き好材料です。

先週木曜日に少しコメントしましたが、日経平均で34,000円に近付くところでは利食い売りが出やすく、上がるにしてもれほどは強くない動きを想定しています。ですが、少し下がりますとすかさず買いが出てきますので、大きく下がりません。基本ロングをキープするところで、ショートは禁物といったところです。

 

今日少し面白かったのは、売り崩そうとする動きが一瞬あったけれども失敗し、すぐに戻しただけではなく、そこから更に上昇したことです。少しづつ高値警戒感のコメントも増えていますので、下げ始めれば利食い売りやら新規ショートやらの売りを呼び大きく下げられるかもということで誰かが売りを仕掛け、結果日経平均が後場寄りに突然150円ほど下げました。ですが買い圧力が大きくて崩すに至らず、すぐにショートカバーしての撤退となった模様です。そうした売り仕掛けはちょいちょい出てきそうですが、むしろ現段階では買い圧力の強さを確認するにすぎず、心配する必要はなさそうです。

 

中小型株界においては、少しだけ心配なところがありました。その後場寄りの売りは中小型株にも入ったのですが、その後回復せずに引けまでダラダラする展開となりました。東証マザーズ指数は今月+15.6%と他指数に比べて断トツの大幅高となっていますし、年初来で見ても+18.4%で、TOPIXの+21.3%にほぼ追いつくところまで来ていますので、さすがに利食い売りもそれなりに出てきます。個別銘柄でも後場息切れするものも目立ちました。月曜日にもコメントしましたが、大きく上昇したものは少し利食いモードをお勧めします。でも中小型株は全体としてまだまだ上を見てますので、ロングのエクスポージャーをキープするために、他の個別銘柄に乗り換えるか、もしくは東証マザーズ指数をロングするといったトレードをお勧めしています。

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]