日経平均-1.2%、TOPIX-0.4%、グロース250指数-1.3%と、久しぶりにそこそこの下げとなりました。
連合が今春闘の賃上げ要求は30年ぶりに5%を上回ったと発表したことや、日銀の一部委員が今月の会合でのマイナス金利政策解除が妥当との意見を表明する見通しと報じられたこと、植田日銀総裁が物価上昇実現の確度が高まっているという認識を示したことなどで、早期の金利上昇が意識されドル円が148円台までの円高となったことが、今日の日本株の下げの大きな理由です。ドル安志向の強いトランプ前大統領が共和党の大統領候補指名が確実になったことも円高を後押ししました。
今年の日本株が日経平均主導で急ピッチの上昇となっていた要因の大きなものがドル高円安ですから、それが大きく反転すれば少しショック気味に日本株が下げてしますのはしょうがないところです。しかし今日の下げ幅はそれほど大きなものではなく、マクロブレ―ヤ―の機械的な売りが出るところに、ファンダメンタルズの買い手が様子見を決め込んだ需給要因が強いといった感じで、現時点で下げ・売り局面への大きな転換があった訳ではありません。今週はまだ米経済指標の発表が続きますので、トレンド判断はそれをみて来週になりそうです。その前に、明日メジャーSQ明けでテクニカルな需給がほぐれ、スッキリ上を目指してほしいですね。
ポートフォリオマネージャーつぶやき
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