日銀金融政策決定会合では、マイナス金利政策解除、YCC(イールドカーブコントロール)の廃止、ETFの新規購入の停止が決定され、同時に緩和的な金融環境の継続も明記されました。何度も報道されて昨日から織り込みは済みではありましたが、想定通りの決定を好感して日本株は再度買われ、日経平均は40,003.60円(+0.7%)と4万円回復、TOPIX+1.1%と続伸しました。グロース250指数も+0.8%となり、中小型株はやはりまだ物足りないですが、大型株の上昇に遅れることなくついていくことが出来て何よりでした。

 

先々週末にマイナス金利政策解除の報道が出始めて、先週月曜日に日本株は急落していましたが、昨日今日できっちり戻してさらにお釣りがきての今日の引け。当コラムで再三指摘していた通り、金利が急上昇するわけではないのでなんてことはないという見方が正しかったわけで、単に海外のマクロ系ファンドの需給による大きな値動きに振り回されただけでした。疲れました。。

 

日経平均(現物指数)は4万円越えで引けましたが、その後で先物は少し下げております。日銀イベントに対するショートとショートカバーは終わりまして、ここからはまた新しい需給での勝負となります。

21日午前3時(日本時間)発表の米FOMC次第となりますが、政治的圧力により金利は下げたい、一方でインフレ圧力は収まらず中々下げられないといった状況で、どちらともつかないような結果になるのではと考えています。であれば、米株、日本株にとってはいいとこどりでポジティブなものになりそうです。明日はゆっくり休んで、明後日のマーケットに備えることといたしましょう。

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]