米PPI、CPI発表前ということで、日本株マーケット全体は引き続き基本静かであり、決算シーズン真っ只中ということで個別銘柄プレーの日となりました。

指数の動きとしては、日経平均+0.5%、TOPIX+0.3%、そしてなぜか昔と違って米イベント前に売られるのではなく買われるパターンになっているグロース250指数は+1.3%となり、しっかりした動きとなりました。

 

決算を受けて下がった後で急反転大幅上昇を昨日見せていたTOWAが今日は大きく売られ、それにつられたのかこちらが先だったのか分かりませんが、決算を受けて今日買い気配で始まった日本マイクロニクスはその後急落し、今日は半導体関連銘柄主導で全体も弱い展開を覚悟しましたが、レーザーテックやアドバンテストは何事もなかったように上昇しておりまして、決算後のソフトバンクも強かったこともあって日経平均はしっかりしていましたね。

 

中小型株ではこれも決算を受けての動きですが、カバーが+16.3%と気を吐きました。かつて中小型株を引っ張る存在だった銘柄が、久しぶりに帰ってきた感じです。ジーエヌアイやフリー、ウェルスナビ等も強かったのは、カバーの動きに触発された部分も大きいと思います。一方JTOWERだけは下げ止まらず、今日も-16.3%と大きく下げました。

 

日本株マーケット全体は単に静かというだけではなく、日本の金利は引き続き上昇傾向であるのに、イエレン米財務長官の為替介入をけん制する発言があってドル円は円安気味に動き、ここら辺のドル円レートだと株にとってポジティブかネガティブか判然としないため株はウロウロするという感じで、これがこうだからこうといった理屈での指数プレーが非常に困難になってます。まあそういう時はやらなければいいのですが、日経平均が38,000円近辺まで下がったら買って、上がったら適当なところで売るといったプレーだけがワークしているような感じですね。

 

そうした動きもとりあえず明日まで。明後日からは、決算発表シーズンを終え、米CPIを受けてと、新しい局面が始まることになります。

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]