フランスの政情に対する不安感が増しており、米株はそれほど下げていませんでしたが欧州株安の影響を受け、日本株は全般弱い展開で、日経平均-1.8%、TOPIX-1.7%と下げました。日経平均は一時38,000円を割りましたが、引けは38,102.44円となんとか38,000円はキープ出来ました。

 

欧州議会選挙での右派急伸を受け、マクロン仏大統領は下院選挙の実施を決めたわけですが、そうするからには何か勝算があるかと思いきや、現時点での世論調査では極右政党である国民連合が支持率でリードしておりまして、単なるギャンブルだったのかという感じになっています。ポピュリズム政党が政権を取ることによる財政拡張的政策からの財政赤字、ユーロ安が心配されていまして、グローバル株においてリスクに弱い日本株は、もらい事故的に売られております。

 

日経平均で38,000円をキープできれば、変わらず38,000円~39000円のレンジ相場にとどまって、単なるふらふら相場で済みそうですが、割って下ですと、結構下まで覚悟しなければならない感じですので、このレベルが正念場ですね。

 

グロース250指数は-0.1%と、下げはしましたが買いはしっかりと入っており、底堅さを見せてくれました。大型株が単なるふらふらで済んでいれば、上げていたのではないかと思いますが、今日のところはリスクオフの雰囲気が強すぎましたので、この程度にとどまってしまったということろでしょう。

 

個別銘柄では、東証グロース市場でサンバイオが+48.4%と売買代金1位で大幅高となり、ペルセウスプロテオミクス+15.4%、オンコセラピー・サイエンス+16.7%などが賑わいましたが、カバー-4.6%、ウェルスナビ-4.5%など主力が冴えず、先週後半に引き続きバラバラ感がありました。東証スタンダード市場売買代金1,2位の名村造船-6.3%、伊勢化学-2.4%も気になるところです。ただ、指数がきちんと上昇すればここら辺の雰囲気は改善しますので、明日以降にまた期待ですね。

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]