昨夜の米雇用統計年次改定は81.8万人減となりまして、大きな減少ではあるもののマーケットの予想の範囲の真ん中ぐらいであり、発表が遅れたことで多少の混乱がありましたが、結果として問題なくの通過となりました。最悪100万人減までみていたおかげか、まあそうでなくてもテクニカルな減少かつ過去のものということもありまして、米株はプラスで反応しました。

 

それを受けまして本日の日本株も堅調で、日経平均+0.7%、TOPIX+0.2%と小さく反発となりました。
引き続き明日の植田日銀総裁の閉会中審査、ジャクソンホール会議でのパウエル議長講演を前にして静かなマーケットでした。

 

ドル円に左右される、しかし底堅い、という流れは変わっていませんでしたが、今日少しだけ違ったのはドル円と日経平均のレベル感でした。ドル円が145円を割らなければ日経平均も38,000円をキープするという動きとなり、日経平均のレンジが少し切り上がった感じで、38,000円より上は重いながらも底堅さの方がより強く意識された日でした。

 

公的年金が買っているという情報は入ってこないのですが、準公的あたり、あるいはファンダメンタルズ系の投資家がじんわり買っている感じです。上がってくれる分にはもちろんいいのですが、月初の暴落で買いそびれ2番底を待っている投資家にとっては少し辛い展開になっていますね。

 

ドル円に左右されるといった状況は続いていますので、何らかの拍子に145円割れから円高が急激に進めば、暴落の可能性は残っています。ただ、新NISA投資家も含めてそうであれば買い向かうという投資家は多いですので、あまり下がらないかもしれません。押し目待ちに押し目無し的な展開になっています。

 

下がった時にまだ買える余力を残しておきさえすれば、買いで臨めばいいだけのシンプルなマーケットになりつつあります。

 

中小型株はさらに強く、グロース250指数は+1.3%となりました。

 

セルシード+12.5%。PSS+22.3%とバイオ系銘柄が強く、タイミー+3.1%、GENDA+10.6%、トライアル+5.7%と主力も強くと、ある程度何をプレーしても儲かりやすい感じの日でしたね。

 

毎日同じコメントになってなんですが、引き続き中小型株に強気です。

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]