昨夜の米コンファレンスボード消費者信頼感が予想外の悪化(104.0予想が実績98.7)となり、米金利低下からの米株上昇を受け強く始まった日本株でしたが、日経平均の38,000円より上はやはり重いということ、今日も中国株が強くそちらに資金を取られ気味だったということ、高市リスク(円金利低下志向)意識で金融株が弱いことなどから、日本株は日経平均-0.2%、TOPIX-0.2%と小幅反落となりました。

 

米FOMC、日銀金融政策決定会合の織り込みが終わり、自民党総裁選挙前、月末(中間期末)前の一服といった感じです。東証プライム市場売買代金が3.8兆円となるなど市場のエネルギーは減少していて、静かなマーケットだなという感じでした。

 

保険、銀行が一番下げたセクターでしたが、一番上げたセクターは機械株でした。ナブテスコ+6.4%、ツガミ+6.0%となっており、昨日発表された中国の景気刺激策に1日遅れで反応した形ですね。ファナックも+4.5%となっていました。健全なセクターローテションといったところでしょうか。

 

東証グロース250指数が-0.8%と、中小型株は今日も弱かったです。

 

日米金利低下傾向で今日は中小型株が買われる順番かと思われましたが、市場のフォーカスがまだ円安にありますので、今日も買いが入ってこない感じでした。

サンバイオ+10.0%、GNI+2.0%、クオリプス+1.4%などバイオ系は強いのですが、タイミー-3.7%、GENDA-5.3%、アストロスケール-2.5%と主力どころに買いが入ってこないのが痛いですね。

 

何が悪いということはありませんので、円安が止まる、大型株から資金循環がくる待ちというだけです。

明日は配当再投資の買いが入ってくる日ですので、いくらかが中小型株にも回ってくれば大きく反転するチャンスはあります。期待しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

無料メルマガ登録

無料メルマガでは、プロが選んだ推奨銘柄やマーケットコメントなど、株式投資をする上で役に立つ情報を配信
ご登録は、以下にメールアドレスをご入力ください:

個人情報保護方針を確認し、同意する。

The following two tabs change content below.

ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]