本日の日本株はやや落ち着きを取り戻し、日経平均-0.3%(大引け39,381.41円)、TOPIX+1.0%となりました。

日経平均に関しましては、昨夜先物で4万円を超えていましたので、大きく下がったなという感覚もあるのですが、対前日比では小幅安というだけ。昨夜の米株指数は+3%弱程度でしたので、日本株は昨日の上げでトランプ新大統領誕生を織り込んでいたということでしょう。

関税引き上げなどによる景気後退を恐れた欧州株が軟調となるなどしており、トランプ政策の負の側面も考えればやはりまだ少し様子をみたいところです。

 

いわゆるトランプトレードは個別銘柄レベルでさっそく反動の動きが見えていましたが、それでもヤマシン+3.6%などを見ていますと、まだ底力はある感じでした。

どうであれ財政拡張からの金利高の方向性は間違いないということで、今日も金融株が強く、保険業指数+3.7%、銀行業指数+2.3%とマーケットを引っ張っていました。(10年国債利回りは久しぶりに1%を超えました。)

繊維製品指数、建設業指数も強かったのですが、これは決算発表のあった東レ+12.5%や大成建+13.3%などによるものです。

 

好業績と自社株買いを素直に織り込む形は、いいマーケットの表れと言えそうです。

東証プライム市場の売買代金は6兆円と昨日より多く、また、値上がり銘柄比率も昨日より多い76%。

グローバルマーケットを考えたマクロでは慎重な姿勢となりますが、こうした指数、個別といったミクロでは強気なシグナルが出ており、悩ましいところですね。ミクロはこれからピークを迎えていく決算発表次第でもありますが。

ともかく明日朝4時(日本時間)の米FOMC結果待ちです。イベント越えで上方向で見ていますが、パウエル議長のコメントなどにより米金利が大幅上昇などしましたら、ネガティブとなりますのでそこだけ注意です。あとはまだトランプ祭り上昇の反動も気になります。

 

グロース250指数は+0.2%と小動きでした。

しかし、カバー+2.2%、GENDA3.0%、アストロスケール+3.5%など主力が強く、良ファンダメンタルズ銘柄で大きく上げるものもありましたので、悪くない雰囲気でした。

この流れが明日も続くことを願っていますが、こちらも米金利次第、昨日も非常に強かったラッセル2000指数(銘柄)次第といったことです。

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]