昨夜の米株がやや弱かったからとか、今晩22:30発表の米10月CPIを警戒してとか理由はつけられますが、あるいは単純になんとなく買いの手がひっこんでるところにイベント前のリスクオフの売りが出て、エアポケット的に下げ幅が大きくなっただけの感じでもありましたが、日経平均-1.7%、TOPIX-1.2%とやや大きく下げました。

日経平均4万円の壁は厚そう、ドル円が155円を超えそろそろ為替介入警戒、ここまでの円安だとドル建て日経平均は下値模索となっており海外投資家がやや弱気、そんなところもあります。

ですがまあ何か決定的なことが起こっての下げという訳ではありませんので、米10月CPIを無難に超えれば、反発にむかうとみています。

 

いい決算を評価して上昇すると思われたソフトバンクGが、寄り付き後に+4.6%まで買われた後はほぼ下げ一辺倒となり、売買代金1位で大引け-2.9%となったのが全体の雰囲気を悪くし、他の半導体株もやや大きく下げました。防衛関連株、金融株も今日は安かったです。

セブン&アイ・ホールディングスがMBO検討、創業家と伊藤忠で総額9兆円(発表時の時価総額は5.8兆円)とのニュースで一時+16.7%まで買われましたが、金額は6兆円ではないかという報道もあり、大引けは+11.8%(時価総額6.5兆円)に留まりました。

グロース250指数は寄り付きから買いが入っている感じで、その買いは引けまである程度続いていました。-0.4%と下げましたが、大型株指数よりは小さい下げ幅ですみました。

 

好決算だったカバーが売買代金1位で+7.3%と大幅上昇しました。売買代金も500億円を超える大商いで、東証グロース市場の売買代金1,500億円弱と急増しました。

ただ個別銘柄にはばらつきがあったというか、カバーに資金を吸い取られてカバーだけが強いと言った感覚もあり、全体的に上昇とはなりませんでした。

主力でトライアル+2.2%、フリー+2.1%に対しGNI-3.1%、アストロスケール-6.6%だったり、材料株系でSapeet+17.9%に対しフルッタフルッタ-10.4%と言った感じで、狙いが定めづらかったですね。

 

プレーしづらい日でしたが、リスクイベント前で売られがちな中小型株が、全体というか指数というでは踏みとどまったというのはいいことではあります。

イベント明けの明日以降にいい期待が持てると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]