もう少し穏やかなマーケットを予想していましたが、新年初の日本株は日経平均-1.5%、TOPIX-1.0%と下げてのスタートとなりました。

 

東証プライム市場の売買代金は4.5兆円と結構出来ていました。

出来高を伴って大きく売られたというよりは、なんらかの事情で誰かが年初から益出しの売りをしているところに、名実ともに新年入りで買い向かう主体もいて出来高が増えたという感じで、今日の下げはそんなに悪い内容ではなかったと思います。

すぐかどうかは分かりませんが、リバウンドは早そうという印象です。

 

先月26日のコメントで「来年の狙い目セクター、銘柄へのインプリケーション」とお伝えした内容に沿った動きがありました。

ただ、全体の広がりがなく各テーマで1、2銘柄だけ上げるような力弱さでしたので、より強い動きが明日確認できれば、全体への広がりをもったやりやすいプレーになりそうです。

もう1日見たいと思います。

 

LNG船増強報道で海運株が買われ、セクターパフォーマンスのトップセクターでした。

米マイクロソフトがAIデータセンターに12兆円投資とのニュースで、関連の古河電工+5.4%など電線株が上昇しました。

防衛関連で三菱重工は+0.9%と上げましたが、IHIは-5.5%と下げ、明暗が分かれました。

機械セクターでは野村マイクロ+21.6%、TOWA+11.8%が強く、牧野フライス+6.4%は11,440円とニデックによるTOB価格11,000円より上まで買われました。

自動車株では今日から自社株買い開始のホンダが+2.8%、再編期待でスズキが+5.2%と買われましたが、トヨタ-4.3%、三菱自動車-4.3%と大きく下げるものもありました。

 

グロース250指数は-1.5%と下げました。
9時半くらいまでの中小型株は強く、中小型株買いvs大型株売りのような動きになっていましたが、10時以降は買いの手が衰え、大引けにかけて一本調子の下げとなりました。

 

年末年始でサイバーテロがいくつか報じられ、FFRI+11.0%、アズジェント+14.5%などネットセキュリティ銘柄が買われました。

ハーモニック・ドライブ+8.8%、名村造船+9.4%、リベルタ+14.9%など、東証スタンダード市場の値動き激しい系銘柄が大きく上昇しました。

トランプ政権における暗号資産銘柄への期待が続き、GFA+18.2%、リミックスポイント+11.8%と上げました。

アルピコ+3.0%、TerraDrive+10.7%、visumo+24.6%など直近IPO銘柄も物色されました。

 

GNI-9.3%、フリー-3.7%、カバー-5.0%など主力が下がっているため指数は下げていますが、東証スタンダード市場、東証グロース市場の値上がり銘柄比率は52%、51%ですので、個別銘柄プレーにはやりやすいという訳ではありませんが、それほど悪い状況ではありません。

明日以降の分かりやすい市場復活待ちとなります。

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]