先週木曜日の米国株市場でNVIDIAが8%以上下げたので金曜日の日経平均は2.9%下げ、そして金曜日の米国株市場でNVIDAが4%上げたので今日の日経平均は+1.7%上げたと、非常にシンプルにそれだけど言えばそれだけのような市場でした。今日のTOPIXは1.8%上げました。

 

米トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領がメディアの前で口論となって交渉が決裂するという、外交では非常に稀なことが週末に起こりましてリスクオフを心配しました。

しかしウクライナ戦争終結が遠のいたことで防衛株が買われ(IHI+7.8%、三菱重工+6.7%など)、円金利上昇で金融株が強く(三菱UFJ+2.4%など)、円高一服で自動車株も上げ(トヨタ+3.9%など)と日本株にはいい材料がそろったことから、東証プライム市場の値上がり銘柄比率85%となるような全面高となりました。

 

ただ、日経平均が38,000円を回復できなかったこと、TOPIXコア30の強さが長期海外投資家の買いというよりはヘッジファンドのショートカバー気味であったということで、ここからはもう心配なく上がるという状況でもなさそうです。

しばらくは注意しながら、個別銘柄での勝負という感じですね。

 

自社株買いを発表したリクルートが+6.9%と大きく上げました。しばらく売り込まれていましたので、まだ買いからの短期プレーができそうです。

 

グロース250指数は+0.7%と、上げましたが大型株指数の上げには及びませんでした。市場全体の反発1日目によくあるパターンです。

 

東証グロース市場売買代金上位を見ましても上げ下げがばらついており、見た目はまあ今日はしょうがないかという感じもありました。

しかし弊社リサーチのコラム推奨銘柄では大きく上げるものが目立ち、先週から期待していた、月替わりで流れが変わっての良ファンダメンタルズ銘柄への資金循環がやっと来た感じでした。実は非常にいい流れでしたね。

銘柄選択が重要にはなりますが、中小型株優位のマーケットはまだ続きそうです。

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]