今日の日本株は、日経平均-1.3%、TOPIX-1.2%、グロース250指数-0.4%と反落しました。

 

米関税でもう悪い話はこれ以上出ないだろうと少しだけ安心していましたら、悪い話というのはあればあるもので、パウエルFRB議長の解任をトランプ米大統領が検討という報道があり、ドル売りが加速し、ドル円は140円台半ばまでの円高となって、日本株の押し下げ要因となりました。

グッドフライデー明けで海外投資家の動きも鈍く、東証プライム市場の売買代金は3.1兆円弱と今年最低で、大きく売られはしないが買いはもっとないという感じで、マイナス圏で一日ダラダラするという展開でした。

 

パルプ・紙、陸運業、水産・農林業、小売業といった円高メリット、内需株がプラスのパフォーマンスとなりましたが、TOPIXコア30が-1.7%と日経平均、TOPIXを上回る下げ幅となっているように、超大型株、輸出関連株は大きく下げており、個別銘柄プレーヤーとしては下げの大きさの体感は指数の下げよりも大きかったでしょう。

 

中小型株はもっとそうした感覚があり、グロース250指数こそ-0.4%ですが、東証グロース市場売買代金1位のサンバイオは-5.0%、その他主力のカバー-3.7%、クオリプス-2.4%、Synspective-7.8%と大きく下げたように、ファンダメンタルズプレーヤーにとっては下げの体感は非常に大きなものとなりました。

 

一方、ZenmuTech+15.0%、トヨコー+23.4%、TalentX+10.7%、ダイナミックプラットフォーム+10.2%、フライヤー+9.2%、ミライロ+9.0%といった直近IPO銘柄は非常に強く、ディーラー系の方にとってはいいマーケットになりましたね。

値動き大きい系のABEJAが東証グロース市場売買代金3位で+11.1%というのもありました。

 

先週金曜日にコメントしたように、先行して上げていた良ファンダメンタルズ銘柄には買い疲れが見えており、特に今日は利食い売りのターゲットになっていました。

ボラティリティの高い銘柄のトレーディングが得意な方はそれでプレーすればいいとして、それ以外の方にとってはプレーするのであれば指数のほうがリスクリターンが引き続きお勧めです。

中長期のファンダメンタルズプレーヤーの方は、焦る必要はなく、少しずつ買っていくというスタンスで良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]