昨日引け後に正式に発表になった米中貿易合意を受け、昨夜の米株は主要指数が+3~4%と大幅上昇し、今日の日本株も日経平均+1.4%、TOPIX+1.1%とそこそこ大きく上昇しました。

TOPIXは13日続伸です。

 

ただ、今まで買われていたセクター、それから決算発表ものも含めて、個別で売り買いが分かれる感じで全体上げという感じがありませんでした。

実際、東証プライム市場での上げ/下げ銘柄比率が44%/51%と、指数は上げているのに下げている銘柄数が多くなっており、バラバラな動きが目立ちました。

川崎重工+3.6%で三菱重工-1.5%、東京エレクトロン+4.8%でアドバンテスト-2.1%、古河電工+13.8%でフジクラ-5.2%というふうでした。

トレンドが出づらいですね。

 

グロース250指数は+1.1%となり、中小型株も大型株の上げについていきました。

ただこちらも個別の動きはややバラつき気味で、主力でいうとサンバイオ+12.1%、ispace+5.1%に対しカバー-2.4%、トライアル-2.4%というふうでした。

Unipos+14.3%、レナサイエンス+11.9%、リプロセル+11.7%あたりが、なんとなく中小型株全体の雰囲気を良くしていました。

 

オーバーナイトで38,800円近くまで買われ、一気に39,000円突破をうかがっていた日経平均は、前日比で上げはしましたが38,183円(現物指数)での引けと、何となく物足りないものでした。

 

引き続きドル円で148円、日経平均で38,000円を重要なレベルと考えていますが、ドル円は現在147.9円と148円より少しだけ下、日経平均先物は38,050円と38,000円より少しだけ上と、微妙な感じです。

明日上を目指しても、反落しても、どちらでも説明がつくレベルですので、現時点で上下のトレンド判断は出来ず、今晩の米株市場次第で日本株の方向性が決まる感じが、いつも以上に強くなりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無料メルマガ登録

無料メルマガでは、プロが選んだ推奨銘柄やマーケットコメントなど、株式投資をする上で役に立つ情報を配信
ご登録は、以下にメールアドレスをご入力ください:

個人情報保護方針を確認し、同意する。

The following two tabs change content below.

ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]